TBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の快進撃が続いている。平均世帯視聴率は初回から22・0%とロケットスタートを切ると、第2話22・1%、第3話23・2%と右肩上がりに数字を伸ばしている。

13年に放送され、最終回では、平成のドラマで視聴率1位の42・2%(世帯視聴率)を記録するなど社会現象となった同シリーズ。7年ぶりの新シリーズは、ネットでもたびたび話題となり、放送中には必ずツイッターの日本トレンドで1位になっている。

毎月行われる同局の定例社長会見では、昨年5月に放送が決定してから「半沢-」がたびたび話題に上ってきた。

同月の定例会見で佐々木卓社長は20年4月に放送が決まったことについて「個人的には、ものすごく興奮しています。血がたぎる、というんですかね」と話した。

今年最初の会見となった2月には所感を聞かれ「普段、個々の番組に触れることはないのですけど、例外的に申しますと『半沢直樹』です。どんな出来栄えになって、どんなセリフが飛び出すかドキドキします」。

当初予定されていたスタート直前の3月末の会見では「このドラマは、7年前、明らかに社会現象になった。テレビドラマという枠を超えて、金融を描いて、こどもたちから年配の方までみんな見るコンテンツとなった。我々としてもびっくりするような体験。作品としても、ものすごく期待しています。どんな展開かワクワクです。またテレビの影響力の広がり方という意味でも期待している」。

その後、新型コロナウイルスの影響で、初回放送が約3カ月延期となり、社長会見もその間、行われていなかった。

7月の会見で、佐々木社長は「通常ドラマは(ワンクールで)3つ(3本)期待するのですが、今回もその通りなのですが、半沢は別格で大きく期待しております。楽しみであります。ドキドキするほど楽しみ」と改めて大きな期待を示していた。

社長会見の中で1つの番組がこれほど長期的に、そして頻繁に話題になることは珍しい。それだけの注目度があったということだが、ここまでそれに応える好発進。7月会見の中で「(でき)上がりがいいと聞いております」と繰り返していたのが印象的だったが、まさにその言葉通りの結果となっている。

※数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ