上田慎一郎監督(36)の長編第2作として19年10月に公開された映画「スペシャルアクターズ」の、ブルーレイとDVDが5日、発売され、配信がスタートした。パッケージの発売を受けて、販売元の松竹YouTubeチャンネルで、同日午前11時から本編の一部を特別公開する、異例の取り組みがスタートした。

公開する本編の一部は、女子高生の津川祐未(小川未祐)が演技でクライアントの悩みや相談を解決する俳優事務所「スペシャルアクターズ」を訪ね、姉の里奈(津上理奈)が宗教団体「ムスビル」にそそのかされ、おかみを務める実家の旅館「めぶき」を譲渡しようとしていると告白。事故で亡くなった両親から継いだ旅館と姉を守って欲しいと依頼する、物語が動きだす重要なシーンだ。

また同日午後9時から、上田監督が19年1月に設立した制作会社PANPOCOPINA(パンポコピーナ)のYouTubeチャンネルで、同監督と音楽を担当した同社の鈴木伸宏社長、2月に社員として同社に入社した津上と主演の大澤数人による、生コメンタリーも配信する。同時に、映画の公式ツイッターアカウントでは、生コメンタリーの配信に合わせてパッケージの購入者が本編を再生し、その途中でハッシュタグ「#おうちでスペアク」をつけて、ツッコミや感想を自由に投稿し合う「#おうちでスペアク 同時再生祭り」を開催する。

この日、発売された特別版のブルーレイには、メーキング、未公開シーン、映画公開記念特番、主題歌「誰でもアクター」ダンス映像など、約110分もの映像特典を収録。さらに、音声特典として上田監督ほかによるオーディオコメンタリーも収録し、初回限定でスリーブケースも付く。