女優桜庭ななみ(27)主演のフジテレビ系連続ドラマ「13(サーティーン)」(土曜午後11時40分)の第2話が8日、放送される。

桜庭が演じるのは、13年間行方不明だった相川百合亜。警察に保護されるが、詳細については口をつぐむ。13年の間に崩壊していた実家では、母の麻美(板谷由夏)が父の宗一(神保悟志)と妹の千帆(石川瑠華)に昔のように仲のいい家族を演じてほしいと提案する。

桜庭は「サスペンス作品の経験があまりなかった私にとって、今回の役は新たな挑戦でした。百合亜という女性は、心の奥底では何を考えているのかわからないところが魅力的でもあり、不思議な魅力を持っています。人とは違う環境の中で思春期を過ごしているので、心は13歳で止まっているような感じがして、感じたことを表現するのが難しかったです。見てくださる方には『百合亜は何を考えているのだろう? どういうことを思っているのだろう? 何を隠しているのだろう?』と想像していただきたくて、いつもより表情をつけずに、心の中でお芝居をしている感覚が強かったです」と話している。

第2話では、百合亜(桜庭)の事情聴取が進展しない中、隣町で8歳の少女の誘拐事件が起きた。刑事の永井敏彦(青柳翔)と田辺佐緒里(遊井亮子)は、犯行の瞬間をとらえた防犯カメラの映像を百合亜に見せるが、百合亜は「カズキ」と答えただけで黙り込んでしまう。

百合亜の26歳の誕生日を迎えた相川家では、母の麻美(板谷)が、父の宗一(神保)、妹の千帆(石川)とともに百合亜を祝う。相変わらずギクシャクし気まずい空気が流れる中、テレビで誘拐事件のニュースが報じられる。ニュースに映し出されたのは防犯カメラに映った黒川一樹(藤森慎吾)の顔。百合亜の中学校の用務員だった男だ。今回の事件だけでなく、百合亜を誘拐した男と同一人物の可能性が高いと伝えられると、重い空気が流れるが、百合亜はじっと画面を見つめていた。

翌日、百合亜のかつてのボーイフレンド渉(井上祐馬)が誕生日を祝いに百合亜を訪ねてくる。気晴らしにと、かつて2人でよく遊んでいた公園に連れていく渉に、百合亜は13年間の思いの丈を伝える。婚約者がいる渉だが、美しくはかなげな百合亜に心をひかれてしまう。

一方、誘拐事件の捜査を進める永井と佐緒里は、一樹の母親にたどり着く。今は認知症のため介護施設に入所しており会話はままならなかったが、母親の様子から2人は衝撃の真実を知る。果たして百合亜が心に秘めているものとは…。