大麻取締法違反容疑(所持)で8日に逮捕された伊勢谷友介容疑者(44)が、異母兄で世界的デザイナーの山本寛斎さん(享年76)が7月21日に亡くなったこと受けて、自身のインスタグラムやツイッターにアップした追悼文などの投稿が、18日までに削除されていたことが分かった。

伊勢谷容疑者は7月27日、これらのSNSに追悼文を公表し「大学生の頃、僕は『兄になりたかったんだ』と思う」などと尊敬の念をつづった。そして27歳で会社を設立した当時の山本さんと、同じ27歳で初監督作「カクト」の公開を終えた頃の自分の写真をコラージュした画像をアップ。複数の関係者によると、伊勢谷容疑者が警視庁湾岸署で勾留中、弁護士などを通じてこれらの投稿の削除を第三者に依頼したとみられる。山本さんへの贖罪(しょくざい)の思いがあった可能性もうかがえる。

伊勢谷容疑者は9日までの警視庁組織犯罪対策5課の調べに対し、「大麻は自分が吸うために持っていたものです」と容疑を認めた。それを受けて、19年に発起人として設立して学長に就任したLoohcs(ルークス)高等学院の学長を同日付で解任され、翌10日付で所属事務所「カクトエンタテインメント」からも、エージェント契約を解除された。同容疑者は「リラックスするために吸っていた」とも供述している。

18日現在、伊勢谷容疑者のインスタグラムは約45万人、ツイッターは約37万6000人のフォロワーがいる。いずれも閲覧できる状態になっている。