俳優柳楽優弥(30)が20日、30歳アニバーサリーブック「やぎら本」発売記念リモート会見に出席した。

同作は本人ゆかりの地で撮影した数々の写真や30歳の誕生日当日の撮り下ろし写真など、役者とは違った表情も楽しめる写真を満載。また、ここでしか語られていない半生を振り返ったロングインタビューや是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督との対談、岡田将生、松坂桃李との3人の対談などが収録されている。

「30歳は大きな節目として捉えていたので、このアニバーサリー出せてうれしいです」とし、「20代後半に個人的にも出したいと思っていたところ、スタッフさんからも『出しましょう』となって、トントンと運んで行った感じです」と話した。

生まれ育った東京・東大和市での撮影を「何もないところ。まさか東大和で撮影することになるとは思っていなかった」と振り返った。またニューヨークに短期留学した際の撮影について「まだ企画も決定していなかった状態で、カメラマンさんが面白がって撮ってくれたので、貴重です」と語った。

デビュー作「誰も知らない」でメガホンを取った是枝監督との対談では「過去、現在、未来を話しているので、映画ファンには読んでいただきたい」とアピール。また、タランティーノ監督の対談については「奇跡的なタイミングで会えた」という。両監督には主演に求めることを直接聞いていることも明かした。

今後、どんな俳優を目指していくのか。「目標はたくさんある」とほほ笑みつつ、「3大映画祭にもう1度行きたい」と声を弾ませた。また、「浜口(竜介)監督、今泉(力哉)監督とやりたい。2人の世界観が好き。恋愛要素も含まれていて、30代になって出来るんじゃないかなと思っています」と笑みを浮かべた。

初めてのリモート会見を「新鮮で面白い」とし、画面での写真撮影になると「すごいぞ、これは! 新しい時代への突入だ!」と興奮気味に話した。