中井貴一(59)と鈴木京香(52)が22日、テレビ東京系連続ドラマ「共演NG」(26日スタート、月曜午後10時)のオンライン記者会見を行った。

秋元康氏が企画・原作を担当し、「共演NG」という業界のタブーを扱った話題作。中井と鈴木が元恋人関係で、25年間の共演NGが解かれた大物俳優同士のラブコメディーになっている。中井は「大人のコメディーになっています。ちょっとでもみなさまの楽しい時間になったら」。鈴木も「手応えを感じております。百発百中、皆さん笑ってくださるシーンがある」とアピールし「ドラマの面白さ、中井貴一さんの素晴らしさを皆さんに広めていただきたい」。

ドラマの中でドラマを演じる二重構造になっているが中井は「自分を2つ作ってやらなければならない。ものすごくこんがらがりました」と明かした。撮影について「大根(仁)監督がスタートをかけて、(ドラマ内の監督役)岡部(たかし=48)さんがスタートをかけて劇中劇が始まる。役者ってスタートっていわれると動くクセがついているのでもう1回待たないといけない。岡部さんのスタートの方がいいスタートなんです。カットも岡部さんのカットの方がいいカットなんです。岡部さんが監督だったらいいなって思った」と笑わせてキャスティングを評価した。

中井は同局では連ドラ初主演だが「基本的に主役は(劇で出てくる)テレビ東洋なんです。そこにいるスタッフたちがこのドラマのリアリティーを作る話。テレビ東洋のスタッフたちが主役」。

そして「テレビ東京という局でテレビ東洋というドラマを撮る。見ているうちにお客様が混乱してくると思う。ここまで実際のテレビ東京が自分たちの局を自虐的にドラマに入れ込んでくるというのは、局の強さというのを芝居をして感じていました」とテレビ東京を絶賛。「キュンとする大人のラブストーリーになったと思いますので最終話の二人の別れを楽しみに見ていただきたい」と話した。

会見に出席した稲田秀樹プロデューサーは「社運をかけて挑んでいる作品。私の首もちょっとかかっております」とあいさつした。