今年の文化勲章受章者が27日、発表され脚本家の橋田寿賀子さん(95)が選ばれた。

橋田さんはTBSを通じてコメントを発表。「長い間テレビの世界で仕事をしていたことを評価していただいてたいへん感謝しております。ドラマは、俳優さん、スタッフの皆さんが一丸となって作り上げるものなので、皆さんと一緒にいただいた栄誉だと思っております。脚本家としての仕事を支えてくれた亡き夫のおかげで好きなものを書かせてもらえたので、主人にもありがとうと伝えたいです」と感謝を伝えた。

「自分の作品では今まで常に『戦争と平和』について考えることを大切にしてまいりました。今後もその視点を忘れることなく、まだ書きたいこと、書いておきたいテーマがあるので、いつか作品になってお目にかけることができるよう、精進したいと思います」と今後の活動にも意欲を示した。

そして「コロナ禍で日本の家族の在り方も変わってきたと感じています。私の生活も変わり、外出したり、人とお会いすることはほとんどなくなりましたが、おかげさまで健康に過ごしています。今まで後悔のない人生を送り、悔いのない仕事をしていながら、それをどなたかが見ていて認めてくださり、その上このような栄誉にあずかることができて、こんなにうれしいことはありません。本当にありがとうございました」とした。

橋田さんはTBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」や「おしん」など数多くの作品を世に生み出した。