女性ロックバンド「赤い公園」のメンバー津野米咲(つの・まいさ)さん(享年29)が亡くなったことを受け、同バンドメンバーたちがコメントを発表した。

バンドの公式サイトが28日に更新され、ボーカルの石野理子は「まだ、とても現実が受け入れられるような心情ではありませんが、今はまいささんが沢山の人から愛されていたんだということを実感する日々が続いています。ずっと私たち四姉妹の長女をしてくれていたまいささんなので、今はただ安らかに眠っていて欲しいです。まいささんの作った音楽はどれも原石みたいで、それをみんなで磨いている時間はとても尊いものでした。これからは私たちなりの美しい形を探していけたらと思います」とした。

ベースの藤本ひかりは「寝ても覚めても米咲がこの世界にいない事が今はただ悲しくて自分の身体の一部が無くなった気持ちです。高校時代から最近まで米咲とは家族以上に同じ時間を過ごしてきました。誰よりも乙女で照れ屋さんで人に優しく道端で倒れている自転車を真っ先に直しに行く女の子でした。米咲と過ごした美しい思い出は一生なくならない宝物です」。

ドラムの歌川菜穂は「突然の事で、まだ現実を受け止めきれていません。2010年に赤い公園を結成してから10年、沢山の米咲を見てきました。『自分には音楽しかない』と言う米咲の楽曲に、生き様に励まされ、憧れ、助けられてきました。そして一人の女性として、クソ真面目で繊細で愛情深くて優しすぎるところが大好きでした」としのんだ。

津野さんは18日午前9時ごろ、東京・杉並区の住宅でぐったりしているのを関係者が見つけ、119番。搬送先の病院で死亡が確認されたという。