サッカー本田圭佑のものまねでおなじみの芸人、じゅんいちダビッドソン(45)が25日、個人でアスリートのスポンサーになった。この日、都内で、24年のパリオリンピック(五輪)出場を目指す男子円盤投げの安藤夢(23)の胸スポンサーになったことを発表した。

日本の男子円盤投げの選手が五輪に出場したのは、64年の東京五輪が最後。安藤選手が夢を実現すれば、60年ぶりの快挙となる。じゅんいちは「私は合同会社潤一の社長でもある。弊社所属のじゅんいちダビッドソンがスポンサーとなって、安藤選手をサポートして行く」と話した。

元々は安藤選手が、じゅんいちのファンでトークライブを見に行って、楽屋であいさつをしたことからつながりができた。関係者から「アスリートの胸スポンサーに一芸能人がなるなんて世界初じゃないですか」などと営業を受けて、じゅんいちは「乗っかってやろうと思いました。芸人活動をやっていても僕らは日本の中だけ、アスリートは世界の人を感動させられる。安藤選手が世界で活躍すれば、ちょっとは社会貢献できるかな」と話した。

「なんか、潤一さんが打ちのめされるコントをテレビで好きになりました」という安藤選手に、じゅんいちは「覚えていない。僕が覚えていないコントを覚えている時点で、パリ五輪でメダルを取れる」とお墨付きを与えた。

安藤選手は企業で働きながら競技を続ける“準プロ”選手。胸スポンサーは安藤選手が歯科助手として働く「みはる矯正・歯科医院」とともに、YouTubeチャンネル「ちゃんねるダビッドソン」のネームが入る。じゅんいちは「じゅんいちダビッドソンにすると、安藤選手が優勝した時に、僕が勝ったと思われてしまうのでキャンプ動画を載せているYouTubeにしました。安藤選手にもキャンプ動画に出ていただいて、キャンプを投げるところをアップしたい」と笑った。

気になるスポンサー料については「通常の値段がいくらかわからないのですが、安藤選手の相場の9割と行っておきましょう。キャンプ場を作るために山を買おうとしているので、安藤選手は特別に円盤投げ放題とさせていただきます」。安藤選手は「コロナで練習場も限られている中、金銭面のサポートを受けられるのはありがたい。コロナが落ち着いたら、海外に行ってコーチを受けたい。今、できることを1つ1つ頑張ります」と話した。