昨年3月に自身の娘を米名門大学に裏口入学させたとして実刑判決を受けていた女優フェリシティ・ハフマン(57)が、服役を終えて女優復帰することが決まった。ABCテレビの報道番組が、同局の野球コメディードラマに主演すると報じた。ハフマンはドラマ「デスパレートな妻たち」などで知られる。

復帰作の番組タイトルは未定だが、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーリーグチーム、サクラメント・リバーキャッツの実在する女性オーナーをモデルにした主人公を演じるという。

ハフマンは、不正入学を請け負っていた組織に1万5000万ドルの賄賂を寄付金と装って支払い、長女の大学進学適性試験の点数を改ざんするよう依頼した疑いで逮捕され、裁判で全面的に罪を認めて昨年9月に禁錮14日間の実刑判決を受けていた。

同10月に服役したハフマンは予定より早い11日間で出所し、裁判所から命じられた250時間の社会奉仕活動も終了。1年間の保護観察期間も経過したことなどから復帰を決意したようだ。

ハフマンは05年に「デスパレートな妻たち」でエミー賞主演女優賞を受賞しているほか、映画「トランスアメリカ」(05年)でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。アカデミー賞主演女優賞にノミネートもされているベテラン。早期の女優業復帰には賛否両論の声が上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)