女優上野樹里(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の8日放送の第17話の視聴率が12・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と9日、分かった。前回の11・1%より1・3ポイント、アップした。

初回から13・8%、10・3%、12・1%、12・4%、10・0%、11・4%、9・5%、10・1%、10・2%、10・9%(新春SP)、12・4%、10・2%、12・6、11・6%、11・8%、10・5%、11・1%だった。

19年7月期ドラマの第2弾。87年4月スタートのフジテレビ系のドラマ枠「月9」では初の2クール放送。昨年7月開始の予定が、新型コロナウイルス禍で同11月開始となった。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大に勤める法医学者。横浜・野毛山署の元刑事だった父・平(時任三郎)は認知症の傾向が見られ、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある仙ノ浦の実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていなかった。

朝顔は平の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)と結婚して、5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

第17話で、朝顔は、娘のつぐみを手伝って、バレンタインデー用のチョコクッキーを焼く。保育園の男の子に渡したいらしい。それを知った桑原は、まだ早すぎると怒り、平をあきれさせる。テレビからは、震災以降、月命日のたびに捜索活動を行ってきた宮城県警と地元消防団の活動を紹介するニュースが流れていた。

そんな折、興雲大学法医学教室に生後8カ月の女児の解剖依頼が入る。母親の田崎直子(岡崎紗絵)によれば、食事の支度で目を離したわずかの間に意識がなくなっており、すぐに救急搬送したが間に合わなかったのだという。

朝顔たちによる解剖の結果、死因は気管にプラスチック製のおもちゃが詰まったことによる窒息死と判明する。野毛山署強行犯係の忍(ともさかりえ)や岡島(斉藤陽一郎)は、虐待の可能性はないのかと朝顔に尋ねた。

直子はシングルマザーで、生活も楽ではなかったらしいが、いずれにせよ子どもが亡くなった場合は虐待の可能性を考慮しないわけにはいかないという。そして忍たちは、直子のようすがどこかおかしいと感じていた。朝顔や光子(志田未来)たちも、娘の死を悲しんでいるように見えない直子に困惑した。