NHK大阪放送局は15日、今秋スタートのNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の追加キャストを発表し、オダギリジョー(45)早乙女太一(29)笑福亭笑瓶(64)の朝ドラ初出演が決まった。オダギリは「役者冥利(みょうり)に尽きる言葉」をもらい、出演を快諾したという。

同ドラマは、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘とヒロイン3世代を描き、上白石萌音(23)深津絵里(48)川栄李奈(26)とヒロイン3人が登場。大正末期からの岡山編は上白石、昭和30年代からの大阪編で深津、昭和40年代からの京都編で川栄が主軸を担う。

オダギリは、2代目ヒロイン深津が働くクリーニング店の客として訪れる謎の男・大月錠一郎を演じる。いつもシャツに同じ汚れをつけ、大量の洗濯物を置いていく設定だ。

「脚本家の先生が、ぜひオダギリさんに演じてもらいたいと言っている」と聞かされたと明かし、「生意気ながら、僕もたまに脚本を書いたりしますが、希望する俳優の方に引き受けてもらえると、この上なくうれしいですし、逆に断られたりすると、絶望のふちに立たされる気分になります」と説明。「役者冥利に尽きる言葉をいただいたからには、期待以上のお返しができるよう、全力を尽くすつもりです」とコメントした。

そのオダギリ演じる錠一郎にほれる女子大生役で市川実日子(43)が出演。市川は「(昭和30年代は)個人的にあこがれている時代でもあるので、その空気感の中に入れることがとても楽しみです」。

また、オダギリと同じく朝ドラ初出演の早乙女は、ジャズ喫茶を拠点に活動するミュージシャン役で出演。早乙女は「すでに楽器の稽古に苦戦しておりますが、なんとか頑張りたいと思います」と意気込んだ。

ほかには、大阪・道頓堀のクリーニング店主役で村田雄浩(61)、その妻役で浜田マリ(52)、ジャズ喫茶の支配人として近藤芳正(59)が出演。クリーニング店の近くにある映画館館主として笑瓶が登場し、こちらも朝ドラ初出演になる。

笑瓶は「連続テレビ小説に呼んでいただいてありがとうございます」と感謝。加えて、芸人らしく「短いセリフでもかむかも。かんだらごめん。久々のドラマなので、迷惑をかけないようにいたします」と、タイトルにひっかけて抱負を表現した。