ラッパーのAK-69(43)が、新型コロナウイルス感染防止対策をめぐり批判があがって騒動化しているヒップホップ系野外フェス「NAMIMONOGATARI」への出演を謝罪した。

AK-69は30日、公式サイトで「昨日8月29日(日)に愛知県常滑市にあるAICHI SKY EXPOにて開催された音楽フェス『NAMIMONOGATARI2021』への出演に関して、愛知県民の皆様をはじめ、国民の皆様に多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪した。

「主催者からは県のガイドラインに沿った万全な感染対策が成されているという話を聞き、出演させて頂きましたが、充分な対策が成されてるとは言えない状況でありました」とし、「緊急事態宣言下での開催にあたり、来場されたお客様や出演者、スタッフの安全を考え、HIP HOPシーンを牽引していく立場の人間として、自らは出演辞退、イベントの開催中止を主催者側へ提案すべきでした」と反省。「改めて、この度は多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした」とした。

同フェスは28日・29日の2日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催された。緊急事態宣言下だったが、会場で多くの来場者が密集し、ノーマスクの人物や大声を出すなど、開催中の様子をとらえた映像などがネット上で拡散され、酒類も提供されていたとして、批判の声があがっていた。

常滑市の伊藤たつや市長は、「上限人数の5000人をはるかに超え密集しており、酒類の提供も行われ、多くの人がマスクをつけない状態で行われていました。私たちの勧告もむなしく、国や県の要請、ガイドラインも全く守られていない、極めて悪質なイベントでありました」と批判し、主催者に抗議文を送付するとした。

こうした事態を受け、出演者のラッパーZeebraも自身のツイッターで「国民の皆さんに多大なご心配とご迷惑をお掛けした事、ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。