ジャニーズWEST桐山照史(32)主演の舞台「赤シャツ」の公開稽古を取材した。舞台初出演となるSexy Zone松島聡(23)のいきいきとした演技が印象に残った。

夏目漱石の「坊っちゃん」を、主人公の敵役・赤シャツ(桐山)視点で描いた作品。松島は赤シャツの弟・武右衛門を演じている。公開稽古直前の取材会では主演の桐山から「心臓飛び出るんちゃうんかっていうくらい鼓動があった」とからかわれたが、本番はその緊張をみじんも感じさせない躍動ぶりだった。

桐山によると、松島は「年下だけど、本当にしっかりしている」。稽古場での積極的な姿は初舞台とは思えないほどだったといい、「吸収力がハンパない。分からないことを勉強したい意欲がすごく見えて、僕も初心にかえらせてもらうことが多々ありました」と振り返った。その後、松島の演技を見ると、それが桐山のお世辞ではないと一瞬で分かるほど作品になじんでいた。初舞台には全く見えなかった。

周囲の助言もしっかり肥やしにしている様子で「ステージに立っている方と一緒に会話をすることを意識すると、もっとお芝居がうまく見えるよとアドバイスをいただいた」「昨日良かったお芝居でも今日違ったということが多々ある。うまくアレンジして更新していくことも学びになりました」となどと流れるように話す。

役作りについても「武右衛門のお父さんお母さんはどういう人だったんだろう?と、書かれていない部分を想像する作業が楽しかった」。着物での芝居に合わせて着付けも習得し「今日は自分で着付けしました」と、桐山を驚かせた。

短い取材時間だったが、稽古場での前向きな姿勢が想像できた。このまじめさが成長につながっているのだろう。「自分がいつか座長として舞台に立つ機会があった時に、照史君の背中を見て育ったんだよと受け継いでいけたら」と先も見据えており、松島の今後がますます楽しみだ。