今年4月に88歳で亡くなった漫画家の藤子不二雄A(ふじこ・ふじお・えー)さん(本名・安孫子素雄=あびこ・もとお)のお別れ会が31日、都内のホテルで行われ、出席した伊東四朗(85)が故人との交流を語った。

伊東は99年に放送されたテレビ朝日系ドラマ「笑ゥせぇるすまん」の実写版に主演し、主人公の喪黒福造を演じた。出演について「断っちゃったんです」と明かし、「そうしたら先生が『会いたい』と言って、開口一番『喪黒はあんたしかいないんだ』と言われたのが、初めての言葉です」と振り返った。役については「あんなに苦労したものは今までなかった。何とかやり抜いて、1作目の放送はいい視聴率だった」。当時の藤子さんの反応についても「あんまり笑わない人なんですけど、ニヤッと笑ってくれました。『よくやったね』と言ってくれました」と話した。