韓国の6人組ガールズグループPURPLE K!SS(パープルキス)の日本人メンバー、ユキ(20)をインタビューした。

韓国でデビューする日本人が増えてきている。今年デビューしたグループでも、多国籍5人組ガールズグループ、LE SSERAFIM(ル セラフィム)のSAKURA(宮脇咲良)、KAZUHA、日中韓9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)のマシロ、ヒカルなど挙げればきりが無い。

その中で特徴的なのが、日本人メンバーがラップを担当していることが多いということだ。先に述べたKAZUHA、ヒカルもそうだが、韓国の6人組ガールズグループ「IVE(アイヴ)」のレイや、aespaのGISELLEもラップを担当している。一体なぜなのか。PURPLE K!SSでラップを担当しているユキに聞いた。

「外国人が外国語でラップをするって本当に難しいと思うんですよ。なんですけど、私が日本人の方々のラップを聞いてみたり、自分でラップをしてみて思うことは、やっぱり外国人だけが出せる韓国語の発音って言うのがあるんですよ。その発音がかっこよく聞こえたりすることによって、ラップがもっとかっこよくなるみたいな感じな効果があって。だからなんか最近、日本人のラッパーの方々が多くなってきてるんだとそう思っています」

実際に活躍している人の言葉には説得力がある。「確かに」とうなずいてしまった。とはいえ、外国語でラップのように早く発音することは難しいだろう。ましてやラップメイキング(作詞)はそれ以上に難しそうだ。

ユキは、自身の成長についてこう話した。

ラップに関しては、やっぱり作詞の部分。私が自分でラップメイキングをしているので、最初は本当に知ってる単語とかも全然なかったですし、韓国語の実力が上がっていくうちにつれて、ラップの実力も上がっていくみたいな気がしています。

もちろんラップを担当せずに、グループで活躍している日本人メンバーも多い。そのことをどう感じているのか。

「韓国で活動している日本人の方々を見て、本当にすごいな、何か誇らしく思います。何か自分が日本人というのがすぐ誇らしく思います。なんかやっぱり同じ日本人の方々を見て、IVEさのレイさんもラップを担当してるじゃないですか。私もラップを担当しているので、見ていて『こんな歌詞書けるんだ』みたいな感じで、すごい勉強になる部分がたくさんあります。私もこうなりたいなっていう部分もたくさんあります」

国境を越えた地ではあるが、日本人で切磋琢磨(せっさたくま)している。それを一ファンとして、そして日本人として、とても誇らしく感じた。【佐藤勝亮】