英国のヘンリー王子(38)の母、ダイアナ元妃が1997年に死去するまで10年間にわたって執事を務めたポール・バトル氏(64)が、波紋を広げるヘンリー王子夫妻のネットフリックスのドキュメンタリーを巡り、「王室の称号をはく奪するべきだ」と英国のテレビ番組で語った。

5日に公開されたヘンリー王子とメーガン妃夫妻の知られざる真実が明かされるドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」の予告編第2弾では、ダイアナ元妃の映像と共に「この機関に嫁ぐ女性の痛みと苦しみ」について言及。王室がメディアに情報をリークしたり、ネタを仕込んでいるとして「汚いゲーム」と批判し、メーガン妃とパパラッチからの追跡中に事故死したダイアナ元妃が直面するプレッシャーを結びつける場面が登場していた。

バトル氏は、英Talk TVの番組で司会のピアーズ・モーガン氏から「あなたがチャールズ国王で、息子のうちの1人が自身が代表するすべてをぶち壊そうとしていたら、何をしますか?」と問われ、「称号をはく奪します。同意します。彼らは王室の一員になりたくないのに、なぜ王室の称号をあげないといけないんですか?」とコメント。ダイアナ元妃が生きていれば、君主制から自分自身を切り離そうとするヘンリー王子の行動にがくぜんとするだろうと述べ、8日番組が公開されることに「耐えられない」と心境を明かした。

同氏は、母である元妃は息子のヘンリー王子と兄のウィリアム皇太子が、王室の一員であることを非常に誇りに思っていたことを考えると、ヘンリー王子の行動に失望すると思うとコメント。「彼の役目は将来王になる兄を支えること」だと述べ、家族に逆らうことは王室への義務を放棄していることになると批判した。(ロサンゼルス=千歳香奈子)