福山雅治(53)が、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)の大トリに決定したことが18日、分かった。昨年まで2年連続で白組のトリを務め、今年が自身初の大トリ。3年連続で白組の最終歌唱者を務める。

15回目の出場となる福山が、初の大役を任された。90年にデビューし、93年に「MELODY」で紅白に初出場。コロナ禍では白組のトリで、「家族になろうよ」(20年)「道標~紅白2021ver~」(21年)を歌唱。新型コロナでどんより落ち込む世の中に、明るい光を照らすような感動的なステージを届けてきた。

福山は、年末に「冬の大感謝祭」と銘打った“恒例”ライブを開催している。10年~19年は、パシフィコ横浜から中継で紅白に出場。20年~21年は、コロナの影響でライブを開催しなかったが、20年には初出場以来27年ぶりにNHKホールで歌唱した。今年は横浜・ぴあアリーナMMで行うライブから移動し、パフォーマンスを披露する予定だ。

俳優としても大活躍の1年だった。9月には「ガリレオ」映画の第3弾となる主演作「沈黙のパレード」(西谷弘監督)が公開され大ヒットを記録。さらに福山が作詞・作曲・プロデュースを手がけ、柴咲コウがボーカルを担当するユニット「KOH+」で、同作の主題歌「ヒトツボシ」を音楽番組で複数回歌唱し、話題を集めた。放送中の日本テレビ系ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」(日曜午後10時半)の主題歌「妖」では、ドラマに彩りを与えている。

1月にはコロナの影響で、代々木第一体育館で開催予定だった有観客ライブを延期した。それでも「音楽を伝えたい」と、4日前に同所からのオンラインライブの開催を決定し、リハーサルから生配信。今できる最善を尽くし、挑戦もしてきた。その際のチケット価格は、福山らしく遊び心たっぷりの「3939(サンキューサンキュー)円」。福山が感謝の気持ちを胸に、紅白ラストを飾る。