歌手ASKA(65)とデイビッド・フォスター(73)が16日、横浜・ぴあアリーナMMで「ASKA&DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023」を、8000人を集めて開いた。フォスターはシカゴ、セリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソンなどのプロデューサーとしても知られる。2人で全19曲を披露した。

まずASKAが「SAY YES」「はじまりはいつも雨」などCHAGE and ASKAのヒット曲を熱唱。「音楽を始めて、他人から曲を依頼されるようになっていけると思っていた。そこでデイビッド・フォスターと出会って、自分が赤子のようだと思った」。そして「偉大なプロデューサー、デイビッド・フォスター!」と呼びかけてフォスターが登場。フォスターは「驚くべきことだ。私は1987年に初めて日本来たんだよ」と英語で呼びかけた。これをASKAが「日本のみんなは音楽好きだよね」と適当に訳して、会場の笑いを誘った。

フォスターは、シカゴの「素直になれなくて」、ホイットニー・ヒューストンの「オールウエイズ・ラブ・ユー」など自ら手がけたヒット曲をピアノで弾いて、会場のファンと一緒に歌った。そして「日本に素晴らしい歌い手がいる」とASKAの娘の宮崎薫(33)を呼び込んで、セリーヌ・ディオンの「トゥー・ラブ・ユー・モア」を歌った。ASKAは宮崎と初共演となった。

さらに、フォスターのピアノ伴奏でASKAが「PRIDE」を熱唱、続けて2人でシカゴの「素直になれなくて」を歌い、そのまま「PRIDE」に戻り、大きな拍手を浴びた。

ASKAは「僕は、いつかデイビッドとやりたいと思っていました。デイビッドは、今は音楽が楽しいと言っていた。プロデュースはやり尽くしたと話していた。グラミー賞もたくさん取った。アメリカはパイが違うし、エンターテインメトに対する考え方も違う。90年代のいい時代をもう1度なんて考えないけど、あのエンターテインメント性を持った音楽をまたやれると僕は信じている」。最後に「本当にいい経験をさせてもらった。フォスターさんが『いいメンバーとやってるね』って言ってくれたがうれしかった」と感慨深げだった。