阿部寛「高い所が苦手」日本一ビルで終始落ち着かず

日本一高いビル「あべのハルカス」の展望台で映画「エヴェレスト 神々の山嶺」の会見を行った阿部寛(撮影・加藤裕一)

 俳優阿部寛(51)が18日、大阪市のあべのハルカスで映画「エヴェレスト 神々の山嶺」(3月12日公開)の会見に、主演の岡田准一(35)平山秀幸監督(65)とともに出席した。

 作家夢枕獏のベストセラーを、実際に現地に出向き、標高5000メートル超地点で撮影した。阿部は、岡田が演じる野心家のカメラマンに追いかけられる孤高のクライマー・羽生(はぶ)を演じた。

 阿部は「実は高いところが苦手。昔は平気だったのに、年取ってくるとダメですね。以前、高さ8メートルの空中ブランコを撮影で経験したけど、パニくってしまって…」。標高300メートル強にある、日本一高いビルの展望台での会見も微妙に落ち着かない様子だが、標高5000メートル地点のロケは別物だった。

 「4500メートルあたりから、明らかに景色が違う。ひと言で言えば、サイズ。氷河とか出てくるんですが、距離感がわからなくなる巨大さ。『自然の中に、お邪魔させていただいてるんだ』という気持ちになりました」。世界一の風景に感銘を受けたという。

 風が吹けば、気温が一気にマイナス20~30度まで下がる地点でのロケだった。「何が起こるかわからない場所」と周囲に脅かされ、大量の薬、非常食、携帯食を持ち込んだはいいが、途中で荷物が重くなり、ロケ隊仲間に分けて背負ってもらった。登山の怖さを染み込ませるため、命綱をつけて3メートルほど落下する訓練も積んだ。岡田には撮影前から「役作りです」と言われ、買い物、トイレまで徹底マークされ、バシャバシャ写真を撮られたとか。

 「岡田君の写真を見たら、僕じゃなくちゃんと羽生を撮っていた。『もう撮影は始まってるんだ』と思わされた」と苦笑いする阿部は、苦労を重ねた末の作品に「ああいう場所で撮影ができて幸せ。熱い、熱い映画になりました」と自信を見せた。