春風亭小朝(60)が4月25日に「春風亭小朝独演会-菊池寛が落語になる日 vol.1」(東京・新宿紀伊国屋ホール)を行い、文豪菊池寛の短編を落語に仕立てて演じる。
数年前、国定忠次と子分たちを描いた短編「入れ札」を読んだ時、「これは落語になる」と思い、全集を買って読んだという。「人間の心理がきちんと描かれている。そのまま、今に置き換えても、問題提起になる作品が多い」。菊池寛は「父帰る」「恩讐の彼方に」で知られる作家。雑誌「文芸春秋」を創刊し、「芥川賞・直木賞」を創設した。先日、都内にある墓に報告し、遺族から「好きに直して結構です」と承諾も得た。「菊池さんは終わり方にこだわっていない分、サゲもつけやすかった」。
今月11日に菊池寛の故郷高松市の落語会で披露。4月のシリーズ第1弾では菊池寛落語2席と「愛宕山」を演じ、8月23日、12月26日にも同ホールで開催する。「6席分はできてます。菊池さんが3月6日に亡くなり、僕の誕生日は3月6日。だから、なんだと言われれば、それまでですが、勝手にご縁を感じる。落語を通して、小説を興味を持ってくれたらうれしいし、菊池寛落語と原作を合わせた本を出版したい」。【林尚之】