北翔海莉、圧巻の力量で表現 星組「こうもり」初日

こうもりをイメージした衣装でオペレッタを熱演した星組トップ北翔海莉(撮影・村上久美子)

 傑作オペレッタをもとにした宝塚歌劇団の星組公演「ミュージカル『こうもり』」が18日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。

 トップスター北翔海莉(ほくしょう・かいり)は、抜群の歌唱力でクラシックを歌いこなし、圧巻の力量で喜劇を表現。2幕の「ショー・スペクタキュラー THE ENTERTAINER!」では特技を生かしたタップダンスや、ピアノの弾き語りも披露した。

 歌、芝居、ダンスとも現役随一の実力を誇るトップが存分に力を発揮した。

 北翔は「オペレッタ、クラシックはいつものミュージカルとはまったく発声が違いますが、その使い分けが楽しい」と言い、けいこ場から“舞台”を楽しんできた。

 芝居は、19世紀後半のウィーンが舞台。「ワルツ王」とたたえられるヨハン・シュトラウス2世の傑作オペレッタをもとにしたミュージカル。北翔演じるファルケ博士と、親友のアイゼンシュタイン侯爵がいたずらを仕掛け合う喜劇だ。

 侯爵には、2番手としてのキャリアも長く、芸達者な紅(くれない)ゆずる。その侯爵の配下には、若手の実力派スター礼真琴(れい・まこと)と、芝居巧者がそろう。北翔も「誰かがミスをしてもカバーできる」と全幅の信頼を置いて、初日を迎えた。

 2幕のショーでは、少年が歌を習い、ダンス、お笑いも覚え、一人前のエンターテイナーとして成長する姿を描き、紅や礼、専科から出演する星条海斗(せいじょう・かいと)らがからむ。こちらもストーリー仕立ての展開で、北翔は冒頭で特技のタップダンスを踏んでみせた。

 中盤では、北翔が劇団外のけいこで習い、特技になったフラメンコをイメージした場面もあり、ピアノも弾き語り、劇団屈指の「エンターテイナー」が本領を発揮する舞台となっている。

 宝塚大劇場公演は、4月25日まで。東京宝塚劇場で5月13日~6月19日。