昨年6月に急性心筋梗塞で手術を受け、現在は静養中の渡哲也(74)が、主演する日本テレビ系刑事ドラマ「大都会」シリーズについて、初めて映像インタビューに応じた。石原裕次郎さんとの思い出や、松田優作さんに説教されたことなど、秘話満載となった。今日4日、BS11「大都会シリーズ一挙放送! 直前特集」(午後8時)で放送される。
昨年11月のCM撮影以外は現場には出ていない渡だが、思い入れある「大都会」シリーズのため、特別にインタビューに応じた。映像では初、これまでは雑誌とDVDボックスのブックレットに収録されたインタビューしかなかった。
収録は先月下旬、東京・調布の石原プロモーションで行われた。開始1時間前、渡はビル3階にある事務所にひょっこり現れスタッフを驚かせたという。最近は車いすを使っていないそうで、顔色もいい。穏やかな語り口はいつもの渡だ。「PART1」に当たる「-闘いの日々」でゲスト出演し、「PART2」でレギュラー出演者になった優作さんとは、何でも話せる間柄になった。説教もされたという。渡の方が7歳上だ。
「たき火をしながら1杯飲んで、ほとんど優作に説教されていました。『なぜ映画をやらないんだ』『いつまで石原プロにいるんだ。早くやめて映画に出た方がいい』と。誰も言ってくれないようなことを言ってくれました」
映画にこだわってきた裕次郎さんが、テレビドラマを手掛けるに至った葛藤も思いやった。
「僕なんかの悩みより、もっと次元の高いところで石原さんは悩まれたのだと思います」
楽しい思い出もたくさんある。裕次郎さんが医者役で出演した「PART2」「PART3」のころ、撮影で借りていた渋谷病院の近くにあった会員制居酒屋「ドン・キホーテ」によく行った。
「最初は4~5人いたのが、最後に裕次郎さんと私だけが残りまして。『哲、もう帰っていいよ、明日撮影あるんだろ』と言いながら、意味は『帰るんじゃないぞ』。結局、朝まで飲んで、渋谷病院で撮影してお帰りになりました」
黒岩刑事の役作りや、水谷豊との共演の思い出なども語っている。また、5日からBS11でシリーズ全132話を放送する(火、水曜午後7時)。
◆「大都会」シリーズ 石原プロモーションが初めて手掛けたテレビドラマで、76~79年に放送された。城西警察署を舞台に、渡演じる黒岩刑事が率いる「黒岩軍団」の死闘を描いた。「大都会 闘いの日々」(31話)は倉本聡氏が原案、脚本を手掛けた。裕次郎さんは新聞社の社会部記者役。「大都会 PART2」(52話)では、優作さんが大卒のインテリ刑事役。「PART2」「大都会 PART3」(49話)では、裕次郎さんは医者役。最高視聴率は「PART3」の25・0%。