米大統領選で共和党の指名獲得を確実にした不動産王のドナルド・トランプ氏(69)が、英ロックバンド、ローリング・ストーンズから選挙戦で自分たちの楽曲を使用しないよう求められたにも関わらず、その後も堂々と代表曲を使用し続けて物議を醸している。
トランプ氏は集会で度々、ストーンズの「You Can’t Always Get What You Want」や「Start Me Up」などのヒット曲を使用して会場を盛り上げてきたが、3日にインディアナ州で勝利を収めた直後の演説でストーンズの曲をテーマ曲として使ったことに対し、ストーンズ側から「楽曲の使用を止めるように」と抗議を受けた。
「楽曲の使用を許可したことは一切ない」と主張するストーンズに対し、「なんの問題もない。使う権利はある。私はミック・ジャガーが好きだ」と反論。抗議を受けた翌日にウエストバージニア州チャールストンで行われた集会でも、ステージに檀上した直後に大音量でストーンズの曲を2曲立て続けに流し、要求には応じない強固な姿勢を示した。
過激な発言で世論をあおるトランプ氏の思想信条と楽曲のイメージが結びつくことを嫌い、これまでもアデルやニール・ヤング、ロックバンドR.E.Mらも楽曲の使用を止めるよう抗議しており、その際には使用を止めていた。指名獲得が確実となり勢いに乗るトランプ氏だが、ブッシュ元大統領を筆頭に共和党の重鎮らが次々と「本選で支持はできない」と表明する波乱が起きている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)