阿部寛「もっといたかった」カンヌで夢の総立ち7分

「海よりもまだ深く」初日舞台あいさつ。左から樹木希林、真木よう子、阿部寛

 開催中のカンヌ映画祭「ある視点」部門で上映されたばかりの、映画「海よりもまだ深く」(是枝裕和監督)の初日舞台あいさつが21日、東京・新宿ピカデリーで行われ、阿部寛(51)真木よう子(33)樹木希林(73)が出席した。

 3人は2日前のレッドカーペット、公式上映に参加し、帰国したばかり。カンヌ初参加の阿部は「3日間、夢のような体験でした。あの経験は一生忘れない」と感動の余韻を語った。

 上映後は約7分間のスタンディングオベーションが起こったが、実はもっと長い可能性もあった。阿部は「本当はもっといたかったんですけど、樹木さんが『もう帰りましょう』と。泣く泣く帰りました」と明かした。樹木は7分間をかなり長く感じたようで「もう限度ですよ。恥ずかしくて…。あれに耐えるのはなかなか…」。上映翌日は、5点満点で4点をつける新聞もあるなど、高い評価だった。真木も「自分の予想をはるかに超えていた」と振り返った。

 カンヌ映画祭は作品への厳しい目を持った観客が多いとされる。阿部も出発前、上映中に観客が次々と席を立つ例や、上映後にブーイングが起こった例などを聞かされてきた。それでも「ブーイングがあったらどうしようと思いましたけど、そういう経験ないから、おもしろいかな」と、あくまでも前向きだった。

 「ある視点」部門の授賞式は22日未明。是枝監督はカンヌに残っており、この日は、現地で録音した音声で観客たちにあいさつした。