石原プロ新人3人、裕次郎さん三十回忌にお披露目

横浜・総持寺で故石原裕次郎さんの三十回忌法要が営まれ記念撮影する石原軍団

 1987年に52歳で亡くなった俳優石原裕次郎さんの命日にあたる17日、横浜・鶴見の総持寺で三十回忌法要が営まれた。裕次郎さんの妻で、石原プロモーション会長の石原まき子さん(82)をはじめ、舘ひろし(66)神田正輝(65)ら所属俳優、約700人のファンらが参列した。

 大勢のファンを前に、まき子さんは「毎年、毎年、裕さんを思ってくださる方がこんなに集まりいただけますこと、本当に感謝しています」と感慨深げだった。舘は「いつもより多くの方がいらしている気がします」と驚き、神田も「こうやって毎年のようにお墓にお参りできるのも、ファンの方と長い間一緒にいられるのも裕次郎さんのおかげです」と感謝を示した。

 大規模な法要は、09年の二十三回忌の時に国立競技場で行ったのを最後に行っていない。それでも毎年命日には、大勢のファンが裕次郎さんの墓前に集まり手を合わせ、思い出を語り合う。年月を重ねてきたことは、自分たちやファンを見ていて実感するが、まき子さんは「まだまだお元気な方たちがたくさんいらっしゃいます。私も皆さまに合わせて、ますます元気でいきたいと思います」とあいさつした。

 今年、16年ぶりに行われたオーディションで、石原プロに神田穣(22)丞威(じょうい=22)増本尚(16)の新人3人が加入した。3人がそろってファンの前に立つのはこの日が初めて。まき子さんは「お兄さんたちの後に弟たちもいます。よろしくお願いします」と紹介。神田穣は緊張のあまり「新人3人がそろい…」と言うところを、「新人8人」と言い間違え、舘に「俺も(新人に)入ってる?」と突っ込まれ、ファンの笑いを誘った。

 池田努(37)が「弟たちができてそわそわしています。みんなと一緒に新しい風を吹かせられるように頑張っていきたい」と言うように、裕次郎さんの墓前にさわやかな雰囲気がただよった。【小林千穂】