GLAY20周年にサプライズ 10年後欧州公演

会場を盛り上げるGLAYのTERU

 GLAYが7月31日、千葉・幕張メッセでライブを開催した。ファンクラブ「HAPPY SWING」の誕生20周年を記念した公演。ファン2万8000人を「聖地」で熱狂させた。ボーカルTERU(45)の発案で、10年後の初ヨーロッパ公演開催も約束した。

 ライブ中盤、TERUがファンに語りかけた。「去年の東京ドームライブ以降、またでかい夢を持ちたいなと思って、先月ベネチアに行ったんですよ」。中心地にあるサン・マルコ広場で、現地在住の知人から「ここでGLAYが見たい」と言われたという。「メンバーのみんな、スタッフの方々、10年後の30周年ライブで、俺をベネチアデビューさせてくれませんかっ!?」と大声で直訴した。「あと10年ある。みんなも、お金ためる余裕あるよね? サン・マルコ広場の景色を見せたいんだ~!」と呼びかけ、大歓声を浴びた。

 メンバーやスタッフにも完全サプライズでの初欧州公演宣言。この日まで発表を温めていたのには、理由があった。GLAYにとって、幕張は1999年7月31日に20万人を動員した超大規模ライブ「GLAY EXPO」を開催した特別な場所。以来、この日はファンの間で「GLAYの日」と呼ばれる。長年支えてくれたファンへの感謝の気持ちと、さらに未来へつながるアピールだった。リーダーTAKURO(45)は「この流れは、多分10年後本当にベネチアでやっちゃうと思う」と笑っていた。

 ライブ1曲目は、ファンクラブ名の元となり、ちょうど17年前の「GLAY EXPO」でも同じ1曲目に歌った「HAPPY SWING」だった。TERUは「愛してるぜ~、HAPPY SWING!」と絶叫。「みんなとも付き合って20年。やっと自信が持てるようになりました」と感謝した。思い出の地、思い出の日に、新たな一歩を踏み出した。