目黒祐樹「自分の心には正直な人」兄松方さん悼む

兄松方弘樹さんとの思い出を語る目黒祐樹(撮影・下田雄一)

 21日に脳リンパ腫のため亡くなった、俳優松方弘樹さん(享年74)の実弟で、俳優の目黒祐樹(69)が23日夜、都内の自宅前で報道陣の取材に応じた。

 目黒は冒頭「兄が2日前の午前11時26分に旅立ちました。長い芸能生活の中、皆様にはお世話になりました。ありがとうございました。とても穏やかな、安らかな顔で旅立ったのがせめてもの救いだと思っています」とあいさつした。

 松方さん本人の生前の意向で、この日密葬が行われたという。松方さんの最後は、20年来のパートナーとされる女性と、事務所関係者ら3人に看取られたといい「苦しみもせずに、穏やかに眠るように逝ったということです。(死後2時間半後に病院に駆けつけ)体はやせていたけど、顔は安らかでいい表情をしていました」と明かした。

 目黒が松方さんと最後に会ったのは、昨年12月10日。見舞いに行ったときで、目黒が声を掛けると「おお」「そうか」などと反応していたという。昨年2月から入院していたが「何万人、10万人に1人くらいの難しい病気。放射線治療や投薬をしていて、手術は難しい病気でした。ずっと入院していましたが、常に前向きな人なので仕事に復帰したいという気持ちは強く思っていたと思います」と話した。

 兄として、俳優として尊敬していた。「数え切れないくらい思い出はありますが、背中が見えないくらい、常に僕のはるか前を行っていた。小さい頃からけんかをしたりいろいろあったけど、まだ実感は…。徐々に寂しさが湧いてくるのかなと思います」。

 また、とにかく明るい人だったといい「思い浮かぶのは底抜けの笑顔。自分の心には正直な人だったので周りに迷惑をお掛けしたこともあったけど、多くの人が憎めない人と言ってくれていた。それが弟としては、うれしくもあり、ちょっと悔しくもあり、かなわないと思いました。変な話ですけど、向こうでも元気でいてほしい」と目を赤くした。