江角マキコ引退 長嶋一茂宅落書き騒動後は仕事激減

02年12月、ドラマ「ショムニ FOREVER」の会見で笑顔を見せる江角マキコ

 女優江角マキコ(50)が23日、芸能界引退を代理人の弁護士を通じて報道各社にファクスで発表した。今日24日発売の女性週刊誌「女性自身」が、夫のフジテレビディレクター平野真氏(51)との別居や、実業家A氏との不倫疑惑を報じている。代理人は別居は認めたものの、不倫疑惑は否定、さらに離婚の予定はないとしている。

 江角はファクスで「芸能界を引退させていただく所存であることは事実。子供たちのために、今、私にしか出来ないことを選択し専念する時期だと考え、このような決断に至りました」とコメントした。「女性自身」によると、江角と平野氏は15年1月から別居。直前に江角一家とA氏一家が一緒にスキー旅行した際、平野氏が不倫を疑い問い詰め、けんかに発展。同氏は「子供たちのことも考えて」と別居を認めている。

 同氏は江角主演の01年フジテレビ系連続ドラマ「ショムニ」の演出を担当し、03年に結婚した。「HERO」なども手掛け、現在はゼネラルディレクター。同局企業広報部は別居について「事実です」と認めた。江角は別居について「事実ですが、あくまで双方の仕事や生活スタイルの便宜のためであり、夫婦関係が悪化したという理由ではありません」と説明。離婚については「予定もまったくありません」としている。

 A氏とは同誌でマンションで長時間過ごしたと報じられているが「投資金の返金交渉の相手方として交渉のためお会いしている。不倫関係などには断じてございません」と否定した。

 江角はバレーボール実業団の日本たばこの選手からモデルに転身後、95年に映画「幻の光」で女優デビュー。96年に写真家桐島ローランド氏と結婚したが、9カ月後に離婚した。平野氏と再婚後、長女(11)長男(7)の2児がいる。

 14年3月に個人事務所を立ち上げたが、同年8月、都内にあるタレント長嶋一茂(50)の自宅外壁に、マネジャーに指示して「バカ息子」と落書きさせたと報じられた。江角は指示は否定したが、その後は仕事が激減。個人事務所も今月いっぱいで閉鎖する。

 ◆江角(えすみ)マキコ 1966年(昭41)12月18日、島根県出雲市生まれ。大社高ではバレーボール部で活躍し、実業団JTでもプレー。その後170センチの長身を生かしモデルに転身。95年、映画「幻の光」に主演し女優デビュー。01年「ピストルオペラ」02年「命」にも主演。ドラマの代表作は、フジテレビ系「ショムニ」シリーズ。03年にフジテレビのディレクター平野真氏と再婚、1男1女をもうける。

 ◆長嶋一茂自宅落書き騒動 14年8月、「週刊文春」が、12年末に江角が元マネジャー男性に指示し、都内の長嶋一茂の自宅に「バカ息子」などと落書きをさせたと報じた。互いの子供が同じ幼稚園に通っていたが、関係悪化したことが原因とされた。江角はブログで騒動を謝罪も、落書きについては「報道で初めて知った」と、自らの関与はないとした。元マネジャー男性は警視庁の事情聴取を受け、指示は受けておらず「私が勝手にやりました」と供述したと伝えられた。