声優徳井青空の大きな夢は地元・千葉から始まる

「まけるな!! あくのぐんだん!」のアニメが、地元のチバテレビで放送されることが決まった徳井青空(撮影・村上幸将)

 声優の徳井青空が漫画誌「月刊ブシロード」で連載中の4コマ漫画をアニメ化する「まけるな!! あくのぐんだん!」が、4月からチバテレビで放送されることが24日、決まった。

 徳井は日刊スポーツの単独インタビューに応じ、地元の千葉県南房総市でもアニメが放送されることへの喜びや、声優と漫画家の二足のわらじを履く現状の活動への思いや今後について語った。

 -地元の千葉で放送が決まった

 南房総市出身で、観光大使なんかもしていたりするんですけども、自分の地元でもアニメが流れるというのは、すごくうれしいですね。地元に住んでいる友だちの中には、私がずっと漫画が好きで書いていたことを知っている子もいたり、実家にいる家族も見ることが出来るのは、すごくうれしいですね。

 -チバテレビは見ていた?

 もちろん、見ていましたね!! 夕方になると、再放送のアニメとか、よく見ていました!!

 -「まけるな!! あくのぐんだん!」を書く上での題材は

 お話を作るのが、もともと好きなので、読んだ方が少しでもクスッと笑ってもらえたらいいなぁと思って作っています。日ごろの生活の中で、こういうのは(ネタとして)使える、というのはありますね。最近だと、生活に気を使って、おしゃれな言葉を使いたがる女子に、ツッコミを入れるネタを書いています。ファミレスに行っている時に、周りから聞こえてくることもアイデアになります。日本の家に「あくのぐんだん!」が攻めに来るお話なので、日本の文化に初めて触れた時のイメージも書いています。自分が面白いと思ったものを出したいなと思っているので、妥協せずに、読んでいる人を思い浮かべながら届けられればと思っています。

 -宇宙人の目を通して、日本の今を見ている部分もあると感じられる作品。日本の社会をどう見ている?

 ドン様とかが感じているように、穏やかで住みやすいと思います。

 -いろいろ、問題が多い世の中とも言われているが

 自分の生活範囲では、のんびりしていると感じています。

 -今、1番幸せを感じることは

 結構、インドア派なので、やっぱり、自由にご飯を食べたり、家でゴロゴロ寝たりしている時に感じますね。

 -アニメ業界も昨今、厳しいと言われるが、現状をどう見ている?

 声優さんが、いっぱいいるなぁとは思いますね。すごく、にぎわっているなぁと感じます。

 -その中、どういう立ち位置で声優としてやっていきたいと考えているのか

 やっぱり、これからも、どんどんアニメ作品に出て、たくさんのキャラクターに声を当てていくことは続けていきたいですね。漫画も、もちろん続けていきたいなと思っています。

 -歌手活動の方は

 ソロでの歌手活動はしていなくて。「探偵オペラミルキィホームズ」などユニットで歌うキャラソンなので、ソロで歌手をやっている人より負担は全然、少ないとは思うんですけど。

 -ソロでの歌手活動にシフトする可能性は

 ないですね。

 -今回のアニメが劇場版になった場合、長編だと原作を書き下ろしたり、物語を新たに作るケースもある。そこに挑戦する気持ちは

 オリジナルのエピソードがアニメ用にあるならば、そういうのを考えるのも楽しいと思います。

 -4月からNHK FMでレギュラー化される「画のないアニメ館」の話題もネット上でニュースとなった。自身の名前がフィーチャーされる機会も増えた

 (反響が)すごいなぁと思います。ファンの方が「載っていますね」と喜んでくれるので、それはうれしいですね。

 -SNSで自ら発信することも多い

 自分で発信したりが好きなので、趣味でやっています。

 -今後の夢は

 とりあえずは「まけるな!! あくのぐんだん!」のアニメを、たくさんの人の見てもらえるように、いっぱい、アピールしていきたいと思います。今年は、まずそれを第1にして全力をあげていきます。

 アニメ「まけるな!! あくのぐんだん!」の、チバテレビでの放送決定の経緯は、同局の番組「ナイツのHIT商品会議室」(金曜午後10時半)でも、3月3日放送分から同24日放送分までの4週にわたって紹介される。自分が書いた漫画が、アニメになる…徳井の大きな夢は地元・千葉から始まる。【村上幸将】