堀北真希と事務所に確執も、家庭優先受け入れられず

芸能界引退を電撃発表した堀北真希

 女優堀北真希(28)が芸能界引退を電撃発表してから一夜明けた1日、夫の俳優山本耕史(40)が妻の決断について「本人が長年望んできたこと」と語った。昨年12月に1児の母となったことなどが決断の理由とされるが、山本が言うように、引退は以前から考えていた。仕事や待遇などをめぐって所属事務所と温度差が以前からあったと証言する芸能関係者もいる。引退の真相を探った。

 堀北は結婚から約1年半というタイミングで引退を発表したが、結婚以前に引退する可能性もあった。

 18歳前後でブレーク後、CMやドラマ、映画に引っ張りだことなり、所属事務所の稼ぎ頭としてほとんど休みなく働いた。しかし事務所側と待遇などをめぐる考え方に徐々に温度差が生じ始めた。関係者が「仕事に執着するタイプではない」と指摘するように「いつか引退」を念頭に置いて仕事をするようになった。関係者は「事務所に『やめたい』と相談したこともあったと聞いている」。

 山本と15年8月に結婚した。同時に事務所との微妙な関係が表面化した。山本とは結婚発表まで約2カ月間交際していたが、事務所には交際していた事実を結婚発表直前に報告。押し切った形で結婚した。昨年12月の第1子出産の発表は事務所発ではなく、山本の親友、香取慎吾(40)が、司会を務める番組で生報告した。想定外の出来事に事務所関係者は「私たちも本当にびっくりしています」。両者のコミュニケーション不足が露呈した。

 堀北は結婚後、家庭を優先させたいとしたが、仕事は次々と舞い込んだ。堀北は依頼に対し、次第に首を縦に振らないようになり、結果的に仕事をセーブしていく形となった。広告関係者は「事務所側が連続ドラマ1本とCM2本だけは何とかやってほしいと頼み込んだそうです」と証言する。堀北は応じたが、関係者は「この時点で引退の決意は固かったのでは」と指摘する。

 第1子出産後、家庭と仕事の両立はできないと申し出たが、事務所は「辞めるのではなく、事務所に籍を置いたまま休業する」という選択肢を提案して慰留した。しかし決意は固く、事務所側もこれを認めた。電撃発表は長い道のりをたどり着いた結論だった。

 堀北は今回発表した文書に「引退」と記さず「仕事を離れる」とつづった。関係者は「まず事務所を離れることを実現させたかったのでは」と推測する。

 事務所関係者は日刊スポーツの取材に対し、堀北との溝や温度差があったことについては「事実ではありません」と否定。引退について「本人が幸せになりたいと言うところを温かく送り出したい」という思いで認めたという。前日28日の引退発表時に事務所一同として「本人の思いを尊重して彼女の人生を温かく応援してほしい」とコメントしている。