八神純子パワフルボイスで後藤次利と4月にツアー

大阪市内で取材に答える八神純子

 ヒット曲「パープルタウン」「みずいろの雨」で知られる歌手八神純子(59)が15日、大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、4月に行う音楽家・後藤次利との恒例のライブ公演「The Night Flight4」をPRした。

 83年にロスに移住し、米国生活を続けてきたが、東日本大震災発生後、毎月のように日本へ戻り、被災地に足を運んできた。「この生活を始めて6年。移動の飛行機で作曲から事務作業までこなして、今では空の上が仕事場となりました」。ツアー・タイトルも飛行機に由来するが、後藤が八神に初めて楽曲提供した人気曲「夜間飛行」(79年)に由来する。「後藤さんとは10年間の活動休止期間を挟んで40年来の付き合い。デビュー当時から一緒に音楽をしていた人と、今でもコンサートできることがうれしい」。他にも、ドラマーの村上”ポンタ”秀一やキーボードの佐藤準といったベテラン演奏者が、八神を「ママ」と慕い、脇を固める。1月29日には東京オーチャードホールで「ヤガ祭り」と題し、ビッグバンドを従え、46曲計4時間をパワフルに歌い切ったばかり。「10年前には、自分がまたステージに立つなんて想像もできなかった。公演前はいつも怖いんです。気持ちを奮い立たせて。アメリカに戻ってステージを思い出すと、私よくやったなあと。その繰り返しです」と本音を吐露した。サバサバした明るいキャラクターが印象的だが、ナーバスでストイックな一面も持ち合わせる。例えば曲を作るときにも「厳しく聴き過ぎてしまう。でも気を使い正しく歌うことがいい曲を作ることではない。グルーヴ感や、ライブで解き放つイメージが必要」とデビュー当時から音へのこだわりは変わらない。

 昨年は100本を超す全国ツアーも行い、その合間を縫うように、東北や熊本、神戸など被災地を訪れたり、病院施設などの慰問活動を続けた。「22年前の阪神淡路大震災当時は米国にいたこともあり、神戸へ行くことをちゅうちょした。でも後で考えると、歌い手として間違っていた。あのとき行くべきだったと後悔しか残らなかった」。6年前の東日本大震災をきっかけに、過去の反省が自分の背中を押し、八神を再び音楽の世界へ引き戻した。「今は月に1回は被災地のためにできることをしようと音楽活動しているんです。でももっと何かやれることがあるのではないか? と日々自問している」。音楽同様に「生涯現役」を貫くつもりだ。

 ライブ公演「The Night Flight4」は22、23日がビルボードライブ東京、24、25日が名古屋ブルーノート、27、28、29日がビルボードライブ大阪、30日が山口・下関のJazz Club BILLIE。詳細は公式サイト(http://junkoyagami.com/)を参照。