サンシャイン池崎、普段は普通「ずっと黙ってTV」

お得意の反るポーズを取るサンシャイン池崎(撮影・鈴木みどり)

 お笑い芸人、サンシャイン池崎(35)が、「ジャスティス!!」「イエェェェーーイ!!」などのハイテンション絶叫ネタでブレーク中だ。まさに、ネタのひとつである「空前絶後のぉ!」人気で今年のお笑いシーンを席巻中。ノースリーブに短パン、鉢巻きといういつものスタイルでこのほど日刊スポーツのインタビューに応じ、お笑いへの愛、プライベート、今後の目標までを語った。

 昨年大みそかに放送された日本テレビ系「絶対に笑ってはいけない科学博士24時!」で、俳優斎藤工が池崎に扮(ふん)したことが大きなきっかけとなり、ブレーク。現在、休みが月に1日程度しかないほど超多忙になった。

 「1つ1つ全力でやってますよ。今年はまだ9カ月ありますけど『空前絶後の超絶怒濤のぉ!』『ジャスティス!!』で流行語大賞を狙ってます!」

 幼少期からとんねるずやナインティナインを見てお笑い芸人に憧れた。大学卒業後、就職せずに当時の彼女の勧めでタレント養成所「ワタナベコメディスクール」に入学。05年にお笑いコンビ「ソニックブラザーズ」でデビューしたが07年解散。その後、ピン芸人として活動を始めた。

 「もともと、テンション高めでしたが、今ほどではなかったですね。ピン芸人って、ステージで間があったりすると怖いんです。それで叫んだらウケて、叫ぶようになったんです」

 「空前絶後のぉ~~ピン芸人」などと自己紹介しつつ、目をフルに見開き、ブリッジするように上半身を激しく反った後「イエェェェーーイ!! ジャスティス!!」などとノドが張り裂けんばかりに絶叫するネタなどが各番組で大ウケだ。

 「以前は、叫んでいて前が見えなくなるほど真っ白になることもあった。でも、どんどん(角度が)反れるようになってきているし、サンシャインに体が慣れてきた感じです(笑い)」

 露出が少ない苦しい状況が続き、アルバイトをしていた時期もあった。でも、芸人の道を諦めなかった。

 「生命保険のコールセンターでバイトしていたのですが(営業成績は)約300人中、最高で2番目でした。月80万円くらい稼いだこともありますが、芸人をやめようと思ったことはないです。それくらいお笑いが好きなんです」

 インタビューに答える池崎はテレビでネタを披露している時より意外に? 落ち着いていたが、カメラを向けると瞬時にインパクト抜群の決め顔に変わった。

 「普段はそれほどテンション高くないですよ(笑い)。家ではずっと黙ってテレビ見てます。それに私服も地味なので、街中で声を掛けられることはあまりないですね。でも、声を掛けられるとうれしいです」

 今後も“ハイテンション魂”は揺らぐことはない。

 「60歳になっても反っていたら面白いですよね。ハイテンションすぎてステージで倒れたらネットニュースにしてください。そうなったら最高のエンディングですよ!」【上岡豊】

 ◆サンシャイン池崎(いけざき)1981年(昭56)10月9日、鹿児島県生まれ。大分大工学部卒業後、ワタナベコメディスクール入学。ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり」では16年に初めて決勝進出。今年2月の同大会で準優勝を飾り、さらに注目度が増した。フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」など多くのバラエティー番組出演。2月放送の日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で芸人らが池崎のまねをする「サンシャイン池崎選手権」が放送された。特技はボート、卓球。身長173センチ。独身。