元読売アナ清水健氏「笑います」妻の死乗り越え前へ

清水健氏

 15年2月に愛妻を29歳で亡くした元読売テレビアナウンサーの清水健氏(41)が、「でも、笑います!」と前を向いた。

 清水氏は昨年12月に大阪市内で会見を行い、体重が20キロ近く落ちた姿で「息子の前で心から笑えていない僕がいた。息子も将来は僕の決断を分かってくれると思う。心も体もギリギリのところにきている」と、愛妻を亡くして心身ともに疲弊しきっているとして退社の意向を示した。

 1月31日付で同局を退社し、以降は育児と並行しながら、がん撲滅や入院施設の改善、難病支援に取り組む事業を手がけ、その活動のために立ち上げた「一般社団法人清水健基金」を通じての活動を続けている。

 そして19日のブログでは、大阪・岸和田市で講演を行ったことを報告。「正直に、まだまだ迷い、苦しみ、何ができるんだろうかと自問自答しています。でも、『皆様の前でマイクをもてる』ならば、どれだけ思い出すのが辛くても、伝えていきたい」との思いをつづり、会場に沸いた拍手に「もうほんまに嬉しくて」と感涙。「皆様の温かい『想い』に涙し、妻の前で涙し、でも、笑います!皆様からの『想い』と、この『温もり』が今の僕の最高の宝物です」と、幼い息子の手をしっかりと握りしめた写真を公開。「これからもずっと。あいつのために、大切な人の『想い』とともに」と前向きな思いをつづった。