モー娘。工藤遥、卒業後の目標「朝ドラのヒロイン」

卒業を発表したモーニング娘。’17工藤遥(中央)。左は飯窪春菜、右は尾形春水

 モーニング娘。’17の工藤遥(17)が29日、ロームシアター京都で行われたモー娘のコンサートで、今年の秋の全国ツアー(日程未定)をもってのグループからの卒業を発表した。卒業後は女優の道に挑戦する。公演後、取材に応じた。

 卒業発表では、涙を見せなかった。「私自身ずっと前からお芝居を積極的にやりたいという話はしていて、メンバーもファンの皆さんも、そのことを知ってくださっていたと思うので、『女優を目指すために卒業します』と伝えた段階では、みんなすごく明るく受け入れてくれたかなと思います」と笑った。

 芝居への興味については「何となく、ここ1~2年くらいに積極的にお芝居をやりたいって思うようになって。具体的に卒業の話をしたのは、昨年末くらいからです」と明かした。「ドラマとか映画とか、映像にも挑戦したいという思いがあったのが重なって、発表につながった感じです」と話した。

 モー娘加入後、複数の舞台に出演した。14年の「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」が印象に残ってるという。「初めて男役をやらせていただいて、そこですごく評価をしていただいたことが自信にもつながって。去年、久しぶりに女の子の役もやって『女の子もいけるじゃんって』言っていただけたこともすごく自信になったかなと思います」と話した。

 女優としての目標を聞かれると、「そうですね~。やるからには、広瀬すずさんのポジションまで上り詰めたいと思います!」「NHKの朝ドラのヒロインもやってみたいです!」と大きな目標を掲げた。挑戦したい役どころについては「学園もので、等身大の高校生の女の子の役をしてみたいです」と答えた。

 モー娘OGで、本格的に女優として活動しているメンバーは少ないが、意志は固い。「覚悟はあります。簡単じゃないし、本当に一か八か。ある意味賭(か)けだと思うんですけど、(芝居が)好きだという気持ちと、あと、モーニング娘っていう看板は卒業した後も永遠についてくるので、少しでも卒業後もモーニング娘のためにとも思っているので、私がここで頑張って結果を残さないと、誰のためにもならないから」と決意を口にした。

 ショートカットがトレードマーク。「ショートって目立つので、何も言われない限りはショートでいます。ただ、役によっては伸ばすこともあると思うので、卒業後にファンの方に伸ばした姿をお見せできるかもしれないです」と話した。「女優界でもビジュアル担当なんですか?」と尋ねられると、「いや~リアルに厳しいと思います」と苦笑い。「ちょっと個性派というか、声もハスキーだし、チャームポイントって言える部分が割と多くてごちゃごちゃしているタイプだと思うので、ただかわいいだけじゃない女優さんを目指したいと思います」と意気込んだ。

 卒業までにやりたいことを聞かれると、「全国のみなさんに本当にちゃんと会いに行きたいです。どうしても47都道府県全部には行けていないので。6月に香港公演も決まってますので、たくさんの方にありがとうの気持ちを伝えたいと思います」と答えた。