フジ月9篠原涼子が市議に 高橋一生、石田ゆり子も

フジテレビ月9ドラマに主演する篠原涼子

 フジテレビ系の10月期月9ドラマに篠原涼子が主演を務めることが決定した。意外にも篠原涼子は月9ドラマ初主演となる。

 今まで数々の強くてかっこいい女性を演じてきた篠原涼子が今作では市政や社会の悪と対決する新米女性市議を熱演。またフジテレビの連続ドラマで女性メーンの政界を描くのは初となる。

 共演者はいま旬な俳優として大注目されている高橋一生、石田ゆり子。

 現在、日本は「待機児童」、「介護」、「生活保護」など多くの社会問題に直面している…、だからこそこのドラマでは新米ママさん市議会議員を主人公に声なき市民と向き合いながら、市政にはびこる悪や社会で起きている問題を素人目線・女性目線でぶった斬っていく、痛快で爽快な市政エンターテインメントを届ける。

 主演は、年齢問わず多くの女性の憧れの存在で意外にも月9初主演となる篠原涼子。

 このドラマはオリジナル作品。今回彼女が演じる佐藤智子(さとう・ともこ)は、夫と保育園に通う子ども1人の家族3人、アパートでごく平凡な生活を送ってきた。

 智子は両親が次々と失踪し、自暴自棄になり高校を中退してしまう。その後職を転々としながらも、決して両親のようにはなるまいと真面目に生きてきた。

 そして、バイト先で知り合った夫と結婚。それまでフリーターだった夫は転職を繰り返し、結局、智子がパートで家計を助けていた。しかし、そんな智子も会社のルールに納得がいかず、逆らい、職場をクビになってしまう。

 40代、高校中退、資格なしで職が見つかるのか…。意気消沈する智子だったが、ある時ワイドショーで取り上げていた市議会議員の汚職事件が気になり調べてみることに。そこで目にしたのは市議会議員の高額報酬。

 さらに調べていくとあるデータが彼女の心を動かすことに…。それは、なんと実際に市区町村議員の当選確率は80%超(2010年NPO法人ドットジェイピー調べ)という驚くべき事実。学歴も教養もなく全く政治経験のない新人にとっても無謀な挑戦ではなさそうだ。

 猪突猛進する性格の智子は、“高額報酬=家族の幸せ”を求め市議会議員に立候補することを早くも決意する。

 ママさん議員になるべく“就職活動”をスタートさせた智子。最初はポスター製作や演説原稿作成など悪戦苦闘しながらも夫やママ友の協力のもと市民目線で選挙戦を戦う。

 キャッチコピーは「しあわせになろうね!」。

 政治になど全く興味を持っていなかった中卒の政治素人が、番狂わせを起こすことができるのか!? 私利私欲にまみれた海千山千の候補者たちに翻弄されながらも一か八かの大勝負、“無所属の新人・佐藤智子候補”にとって運命の開票が始まる…。

 共演者は高橋一生と石田ゆり子。篠原とは互いに初共演となる。

 2017年大ブレークを果たした演技派俳優・高橋演じる藤堂誠(とうどう・まこと)は、篠原演じる智子とは選挙戦で議席を争うライバル関係。誠は代々続く政治家一家の次男として「恵まれた」環境で育った。ゆくゆくは総理大臣も夢ではない。まさに智子とは相対する市政のプリンスだ。そんな誠も政治家になんかなりたくないと思った時期もあったが、敷かれたレールの上から外れることができなかった。

 そんな自分にずっと葛藤し悩んできたが、次第にゆがんでいき、誰も知らない裏の顔も持つようになった。

 高橋が月9枠に出演するのは2016年1月期の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来となる。 一方、石田演じる平田和美(ひらた・かずみ)は、一流大学を卒業し新聞社の花形・政治部記者になり、まさしく「できる女」だった。しかし40歳を迎えたあるとき一人娘を出産してから環境が変わってしまう。育児休暇後、記者の仕事ができるにも関わらず事務職へ配属されてしまうのだった。でもここで仕事をやめたらキャリアが終わってしまうため「できる女」を演じる和美。そんな時に保育園のママ友である智子が立候補すると聞き、智子の行動力と求心力を見るうちに応援するようになる。

 石田が月9枠に出演するのは2004年1月期の「プライド」以来となる。

 脚本は地上波連続ドラマを初めて担当する黒沢久子。今まで映画やネット配信ドラマを数多く手がけ、リアルな女性像を描くのに定評がある。

 演出はフジテレビの若手ドラマ演出家として期待される金井紘。「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」(2012年10月期)、「ガリレオ2」(2013年4月期)、「信長協奏曲」(2014年10月期)など数々の月9ヒットドラマを演出してきた。

 国内外問わずさまざまな分野で女性の活躍は当然の時代。この2人を中心とするスタッフと、今まで刑事、会計検査官、頼れるOLなど強くてかっこよくて存在感のあるキャラクターを演じてきた篠原涼子が政界のエリートに対してどんな下克上を見せてくれるのか!?

 また、篠原と高橋と石田ら演技派たちの演技合戦がどのような化学反応を起こすのか注目が集まる。

◆篠原涼子コメント

 -企画を聞いたご感想は?

 「政治の事とか難しくて私には演じられないのではないかと思っておりましたが、プロデューサーさんからわからない主婦がどう変わっていくのか、変えていくのかを演じながら見せて行けたらとのことでしたので私もこの作品を通して学んで行きたいなと思っております」

 -意外にも月9初主演ですが…

 「プレッシャーでいっぱいですが、周りの皆様に力をお借りして、楽しい作品にしたいなと思っております」

 -シーン選挙演説などが予定されていますが、役作りについて現在の心境をお聞かせください

 「現在、ワイドショーやニュース番組でも選挙の映像が流れていたりするので、意識して見るようにして勉強しております」

 -共演者の印象は(高橋一生さん、石田ゆり子さん。初共演でしょうか?)

 「石田さんとはこの間もCMでご一緒させていただいたのですが、気さくな方なのでまた一緒に仕事ができる!って感じです。高橋さんは初めましてなのですが、ご一緒させていただくのが楽しみです」

 -ドラマの中でのキャッチコピーは「しあわせになろうよ!」ですが、篠原涼子さん自身が掲げるとしたら? またその理由をお聞かせください

 「“楽しくやろうよ!”ですかね。キャストやスタッフが楽しみながら作って行ける作品になって欲しいので」

 -楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします

 「私自身も初めての役どころではありますが、この役を通して皆様の代弁者になれたらいいなと思っております」