米倉涼子再び「ドクターX」10月から第5シリーズ

ロサンゼルス郊外のサンタモニカの海辺でPR番組の収録を行った米倉涼子

 テレビ朝日は18日、女優米倉涼子(41)主演の人気連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(10月スタート、木曜午後9時)の第5シリーズを発表した。過去4シリーズと最新シリーズを、同局ドラマとして初めて世界200以上の国・地域に配信することも明らかにした。

 米倉は現在、米ロサンゼルスで共演の鈴木浩介(42)と最新シリーズのPR番組を撮影中。「最後? 前回も、そんなことを言っていた気が(笑い)。(当たり役の)大門未知子に甘えてるんじゃなくて、期待してくれる人が多いから不安の方が多い。初心に帰るというんじゃなくて、どんなんだっけと毎回、振り返っている」と話した。

 13日までニューヨークで、5年ぶりのブロードウェーミュージカル「シカゴ」に主演。「ドクターX」の第1シリーズも5年前だ。「その年は、すごくラッキーだったんですね。『シカゴ』と同じように『ドクターX』にもファミリー感がある。戻れば絶対温かい場所があるイメージ」。04年、同局系連ドラ「黒革の手帖」で女優開眼した。「『黒革-』が転機と言われることが多かったけど、今は米倉涼子より大門未知子と言われることも多い。この作品も転機になっています」。

 世界200カ国以上に、英語の字幕を付けて配信される。「私、失敗しないので」という決めぜりふは、ニューヨークロケで始まった前シリーズでも英訳された。米倉は「I never fail」と、かっこよく決めた。「日本人だけじゃなくて、どんな人が見てくれるのか。こわいですね。スペインとか台湾でも撮影で行ってみたいですね」と話した。

 内山聖子ゼネラルプロデューサーは「今シリーズが最後かどうかは微妙。毎回、(物語を)壊して、作っているので、続けることがいいのかと思っている。第3弾では、終わらせる予定でした。皆さんの反響があるし未練も出てくる。毎回、一応、最後と思って作っています」と話した。【小谷野俊哉】

 ◆「ドクターX」 天才外科医・大門未知子が、病院組織の中で騒動を巻き起こしながらも、一切の妥協を許さず、患者の命を救うために難手術をこなしていく。シリーズ第5弾では東帝大学病院に“患者ファースト”を掲げる初の女性院長が誕生。改革を進め、病院に巣くう悪と戦う。出演は内田有紀、遠藤憲一、鈴木浩介、岸部一徳、西田敏行ら。