D・クレイグ「これで最後」007新作に復帰認める

ダニエル・クレイグ

 ダニエル・クレイグ(49)がついに、米国時間の15日夜に出演した米トーク番組「The Late Show」で、007シリーズの次作品に復帰することを明かした。同日朝に出演した米ラジオ番組では、復帰するかどうかは「まだ決断していない」と語っていたクレイグがコメントを急きょ、一転させた。

 同番組の司会者に、「ボンド役で次作品に復帰するつもりか?」と聞かれたクレイグが、「イエス」と答えると、総立ちとなった客席から拍手と歓声があがり、クレイグは満面の笑みを浮かべた。

 さらに、「ボンド役に復帰できて、これほどハッピーなことはない。一日中、インタビューに応じていて、皆に同じことを聞かれていたから、なんだか恥ずかしくて言えなかったんだが、今、あなたに本当のことを言う気になったよ」と語った。決断したのは数カ月前だったことも明かし、「ずっとボンド役で復帰したかったが、しばらく休む必要があった」と、ついに本音を明かした。

 クレイグは2015年、主演4作目となる「007 スペクター」(2015年公開)の撮影終了後のインタビューで、「(次作品に復帰するぐらいなら)手首を切ったほうがましだ」と語ったことで注目を集めたが、司会者がこのことを指摘すると、「言い訳はしたくないが、撮影が終わって2日後のインタビューだったから、ついあんな風に言ってしまった。非常にバカな答え方だった」と釈明した。

 一部では、製作側から1億5000万ドル(約165億円)のギャラをオファーされたとの報道もなされるなど、長い間、その動向に注目が集まっていたクレイグ。インタビューの最後に、ボンド役を演じるのはこれが最後か? と聞かれると、「これで最後だよ。最後を華々しく飾りたい。演じるのが待ち遠しいね」と語った。

 シリーズ25作品目となる新作は2019年11月に公開となるが、キャストおよび監督についてはまだ明かされていない。(ニューヨーク=鹿目直子)