北海道小樽市にある「石原裕次郎記念館」が今日31日に26年間の歴史に幕を下ろす。閉館前日の30日、札幌市内で舘ひろし(67)神田正輝(66)がトークショーを行い、渡哲也(75)は映像メッセージを寄せた。裕次郎夫人で石原プロモーション会長のまき子さんは記念館を訪れ、打ち合わせなどを行った。
渡の映像が映し出されると観客がどよめいた。2年前に急性心筋梗塞の手術を受け、体力回復のためトレーニング中とあって、サプライズ演出だった。8月上旬に撮影を行い、声も顔色も良い。渡は「裕次郎さんが亡くなって30年たってなお、このようにたくさんの方々に裕次郎さんを愛していただき、本当にうれしくありがたく思います」と観客に呼び掛けた。さらに「記念館は閉館の時を迎えますが、これからは皆さんの街へ出掛けていきたい」と来年にも始まる全国巡回展について伝えると、大きな拍手が起こった。
舘と神田によるトークショーは約1時間に及んだ。2人が挙げた記念館の見どころは、衣装でも愛車でもセットの再現でもなく、裕次郎さんの少年時代をしのばせる小さな品々だった。神田は「小学生の時にかいた絵や習字を見てほしい。びっくりするくらいうまい。きっと厳しく育てられたんだと思います」。舘も即座に同調し「僕もそう思います。子供の時の絵や飛行機は絶対見た方がいい。すっごくうまい」。2人とも裕次郎さんの気配りやセンスは、子供のころに磨かれたのではと推測していた。
まき子さんは数日前に小樽入りした。記念館の浅野謙治郎館長(69)によると「(展示終了は)寂しいですが一生懸命頑張ります。自分がここの責任者ですから何でもやります」と話し精力的に来客応対などをしていたという。浅野館長は「裕次郎さんは旦那さまですから」とその原動力を説明した。
記念館は91年にオープンし、26年間で約2000万人が訪れた。建物は2次利用がなければ解体する予定で、遺品のほとんどは東京に持ち帰り、地元への寄贈品もある。最終日目前に来館者は増えており、今月に入り週末は前年比300%を記録、30日には1日で約2000人が来館した。今日31日にセレモニーが行われる。【小林千穂】