吉川晃司が東京五輪会場ライブ発表「身震いします」

武蔵野の森のメインアリーナで追加公演を行うことを発表した吉川晃司

 吉川晃司(52)が、20年東京五輪の会場の1つ、東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザのメインアリーナで、来年1月20、21日に2日間公演を行うことが12日、分かった。

 この日、札幌・Zepp Sapporoで行った全国ツアー最終公演で発表。ツアーの追加公演として開催する。「もうちょっと、歌いたいなと」と切り出すと、会場から大歓声が起きた。

 武蔵野の森-は、11月25日に開業。20年東京五輪のバドミントン、近代5種(フェンシング)、パラリンピックの車いすバスケットボール会場に決定している。吉川は高校時代、水球選手として、世界ジュニア選手権大会日本代表に選出された経歴を持つ。「一時は五輪選手を目指していましたからね。五輪候補選手にも選ばれましたし。やっぱり五輪会場というだけで(気持ちが)上がりますよ。身震いがします」。

 アリーナの収容人数は約1万人。12月に全日本フィギュアの開催が決まっているが、東京都によると、歌手の公演申請も続々と来ているという。「(歌手公演の)こけら落としだったらいいですね」。五輪会場での歌手第1号公演へ期待をふくらませた。

 7月の日本武道館公演で「左側声帯ポリープ」と診断されたと公表した。ツアーを続けるうちに歌唱力が上がり、マイナス面をカバーする歌唱技術も向上。主治医は「(病状が)良くなっている」と驚いているという。「まだ歌える」という手応えから、吉川が強く追加公演を希望した。当初、時期をみて手術する予定だったが、いったん撤回。追加公演後に手術するかしないかを決める意向だ。

 この日もキレのあるシンバルキックを何度も披露。「BE MY BABY」を含む20曲以上をパワフルに歌い上げた。「トータル的には、今が歌い手として人生最高峰」と断言。「今の集大成として、歌手生活34年で最高のステージに絶対するつもりです」。集大成と位置づけた追加公演にかける強い意気込みを披露した。【近藤由美子】