世界的なソプラノ歌手キリ・テ・カナワ、引退の意向

 ニュージーランド生まれの世界的なソプラノ歌手キリ・テ・カナワ(73)が14日までに、BBC放送のインタビューで、今後は公演を行わないとして引退の意向を明らかにした。

 キリ・テ・カナワはBBCに「もう自分の声は聴きたくない」と話した。英メディアによると、昨年10月にオーストラリアでリサイタルを行ったのが最後。これまで、進退は明確にしていなかった。

 日本でも公演しており、2015年10月には東日本大震災後の復興を願い、福島県いわき市でコンサートを開催し、地元中高生らと合唱した。

 先住民マオリの血を引くキリ・テ・カナワは1971年に英ロイヤル・オペラ・ハウスの「フィガロの結婚」で成功を収め、スターに。81年の英国のチャールズ皇太子とダイアナ妃(当時)の結婚式でも歌を披露した。