野村萬斎、祖父と懇意の池沢夏樹氏に新作脚本依頼

新作狂言「鮎」の記者会見に臨んだ野村萬斎(左)ら(撮影・杉山理紗)

 野村萬斎(51)が22日、国立能楽堂で、新作狂言「鮎」の会見を行った。同所の10年ぶりとなる新作で、池沢夏樹氏の短編小説「鮎」をもとに、同氏が脚本を手掛けた。

 池沢氏は20代のころ、萬斎の祖父である故六世野村万蔵氏の追っかけファンだったという。萬斎は「うちのじいさんと懇意だったと聞いて、お願いしました」と経緯を明かした。さらに「先生には脚本にするにあたって、あまり書き込みすぎず、余白を残してもらうようリクエストしました。読んで面白すぎるものは(狂言にせず)読んだほうがいいので」とユーモアたっぷりに語った。