「ひよっこ」最終回!みね子、お疲れさま/あらすじ

NHK「ひよっこ」(C)NHK

  女優有村架純(24)がヒロインを務めるNHK「ひよっこ」(午前8時)が30日、最終回を迎えた。

 最終回は、みね子の恋人・秀俊(磯村勇斗)がみね子の家族を前にして「みね子さんと結婚させてください」と頭を下げる。父・実(沢村一樹)から「おめでとう」と温かい言葉をもらい、2人は祝福された。

 谷田部家はテレビ番組「家族みんなで歌合戦」に出演。みね子は「涙君さよなら」を家族と合唱し涙を流した。ついにみね子は婚姻届に判を押して新たな一歩を踏み出す。実の記憶もある思い出の品をきっかけに、ゆっくりと戻ることになる。

 

 初回からこれまでのあらすじは以下の通り。

 

<第1週> お父ちゃんが帰ってくる!(4月3~8日)

 オリンピックに向けて湧いていた1964年秋。茨城県の北西部・奥茨城村で暮らす高校三年生の谷田部みね子(有村架純)は、母・美代子(木村佳乃)、祖父・茂(古谷一行)、妹、弟と一緒に、父・実(沢村一樹)が稲刈りのために帰ってくるのを心待ちにしていた。出稼ぎに出ている実は、帰郷の日、赤坂の洋食屋「すずふり亭」に立ち寄り、この店を営む鈴子(宮本信子)やその息子・省吾(佐々木蔵之介)とめぐり会う。

 

<第2週> 泣くのはいやだ、笑っちゃおう(4月10~15日)

 みね子の幼なじみ・時子(佐久間由衣)は女優になる夢のために、三男(泉澤祐希)は三男坊であるために、卒業後は東京で働くことになっていた。茨城の中心部を聖火リレーが走ると知った三男は、自分が奥茨城で生きていた証しを残したいと、村でも独自に開催しようと2人に提案する。幼なじみ3人が聖火リレーの実現に奔走していたとき、東京の実に宛てた手紙が「宛先不明」で戻ってきてしまう。

 

<第3週> 明日に向かって走れ!(4月17~22日)

 出稼ぎに出ている実と連絡が取れなくなり、一人東京へ向かった美代子。しかし行方は分からず、みね子はショックを受ける。一方、青年団の会合で聖火リレーを提案した三男は、兄たち幹部にばかにされながらも、奥茨城村への熱い思いを伝えて開催にこぎつける。リレー当日、行方のわからない父・実を思い懸命に走るみね子。そして東京オリンピック開会式の日、上京して就職するという大きな決断をする。

 

<第4週> 旅立ちのとき(4月24~29日)

 大みそか、みね子は妹や弟とバス停で待ち続けるが、今年最後のバスにも実は乗っていなかった。東京に働きに出ると決意したみね子。担任の田神先生(津田寛治)がみね子の就職先を探して奔走するが、就職の季節は過ぎていてなかなか決まらない。そこに奇跡的に欠員が出たとの知らせが…。時子と同じラジオ工場だった。卒業式を終えたみね子たちは、東京への旅立ちの日を迎える。  

 

<第5週> 乙女たち、ご安全に!(5月1~6日)

 上野駅に着いたみね子・時子・澄子(松本穂香)は、同じ工場で働く豊子(藤野涼子)と出会う。舎監の愛子(和久井映見)に連れられ、向島電機の乙女寮に着いた一行は、寮長の幸子(小島藤子)と優子(八木優希)たちから歓迎を受ける。工場での仕事は、トランジスタラジオの部品を流れ作業で挿していくことだが、不器用なみね子は何度もベルトコンベヤーを止めてしまう。 

<第6週> 響け若人のうた(5月8~13日)

 茨城出身の警察官・綿引(竜星涼)に頼み込み、実が暮らしていた宿舎に連れて行ってもらうみね子。みね子は、初めて目にする光景にショックを受ける。乙女寮の工員たちの楽しみは、課外活動のコーラスだった。みね子たちが楽しく歌っているところへ、突然、綿引が飛び込んでくる。実を見かけた人に会ったのだと言う。それなら、なぜ実は連絡して来ないのか?みね子は、かえって不安を募らせる。

 

<第7週> 椰子(やし)の実たちの夢(5月15~20日)

 みね子は綿引と一緒に、実が目撃された街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、手がかりは見つからない。そんな時、澄子が工場でミスを連発してしまう。故郷にいる祖母のことを思い出してさみしくなってしまったのだ。突然姿を消してしまった澄子を探して、みね子たちは上野駅へと走る。一方、時子は、念願だったテレビのオーディションを受ける。

 

<第8週> 夏の思い出はメロン色(5月22~27日)

 お盆休みも寮に残ることにしたみね子は、仲間たちと一緒に、海水浴に出かけることに。早速水着を買ってくるが、みね子は家族に申し訳ない気持ちになり、手紙でも海水浴に行くことをわびる。そんな様子を心配した時子は、自分の気持ちを正直にみね子に伝える。迎えた海水浴の日は、朝から大雨。意気消沈する乙女たちだったが、雄大(井之脇海)と綿引が迎えに来て、映画を見に行くなど楽しい夏の1日を過ごす。 

 

<第9週> 小さな星の、小さな光(5月29日~6月3日)

 みね子たちは、ライン長の松下(奥田洋平)から向島電機の倒産と、工場の閉鎖を告げられる。不安な気持ちを抱えた工員たちを、愛子は笑顔で励ます。閉鎖までの1か月、残った部品でラジオの生産を続けつつも、それぞれが転職活動を始める。そして工場閉鎖の日、豊子が工場に籠城するいう、思いもよらない行動に出る。

 

<第10週> 谷田部みね子ワン、入ります(6月5~10日)

 転職先の採用が減り、みね子は澄子に仕事を譲ることに。落ち込んで赤坂へ来るが、人にぶつかり財布の中身をばらまいてしまう。助けてくれたのは、すてきな感じの大学生・島谷(竹内涼真)だった。すずふり亭の裏の広場で、秀俊(磯村勇斗)と元治(やついいちろう)と話していると、中華料理屋の五郎(光石研)と安江(生田智子)や和菓子屋の柏木(三宅裕司)とヤスハル(古舘佑太郎)らが現れて…。

<第11週> あかね荘にようこそ!(6月12~17日)

 あかね荘でみね子の新しい生活が始まる。大家の富(白石加代子)とOLの早苗(シシド・カフカ)、漫画家志望の啓輔(岡山天音)らと出会う。そして隣の部屋に住むのが、お金を拾うのを手伝ってくれた島谷だった。すずふり亭への初出勤日。高子(佐藤仁美)に教わり、ランチタイムのホールに入るが、あまりの忙しさに頭が真っ白になってしまう。 

 

<第12週> 内緒話と、春の風(6月19~24日)

 すずふり亭の仕事にも慣れてきたみね子。休みの日、早苗と島谷、啓輔と料理を作って食べることに。すると啓輔の相方・祐二(浅香航大)が突然富山から帰ってくる。なぜ2か月以上帰ってこなかったのか、その理由を聞いたみね子はがっかりする。そんなとき、省吾に届け物を頼まれる。指定の喫茶店へ行くと省吾の娘・由香(島崎遥香)が待っていた。 

 

<第13週> ビートルズがやって来る(6月26日~7月1日)

 みね子のもとを突然綿引が訪ねてくる。実について新しい情報がわかったという。父が行方不明だと知らなかった早苗は、みね子が今まで黙っていたことに納得がいかない。そんなときビートルズの来日公演が発表され、宗男(峯田和伸)は浮き足だっていた。コンサートのチケットをプレゼントしたいと考えたみね子は、抽せんに応募するため大量の歯磨き粉を買いこむ。

 

<第14週> 俺は笑って生きてっとう!(7月3~8日)

 ビートルズ来日に合わせて上京した宗男。チケットはないものの武道館公演まで東京にいるという宗男と過ごすうちに、みね子はなぜ宗男が「笑って生きることに決めた」のかを初めて知る。一方、警備員600人分の弁当を安請け合いした柏木のために、鈴子ら近所の人々総出で大量の赤飯作りが始まる。そこで宗男のビートルズへの強い思いを知った島谷は、親から送られてきたチケットを宗男を差し出す。

 

<第15週> 恋、しちゃったのよ(7月10~15日)

 時子がみね子の部屋に転がりこんでくる。早苗の提案で歓迎会が開催される。そこで、島谷はビートルズのチケットを譲った少女に再会する。「あれだけチケットを求めていたのを知っていてなぜ?」と複雑な気持ちになるみね子。渡せなかった理由を説明する島谷を見て、2人がお互いに恋心を抱いていることにその場の全員が気づいてしまう。

<第16週> アイアイ傘とノック(7月17~22日)

 佐賀に帰省していた島谷が戻り、うれしくてたまらないみね子。2人だけの合図を決めたり、島谷がかぜをひけば懸命に看病したりと、初めての恋を存分に楽しんでいた。そんなとき由香は、島谷が父・赳夫(北見敏之)と喫茶店にいるところに偶然居合わせ、深刻な話を聞いてしまう。一方、省吾に一目ぼれした愛子は、すずふり亭にお客として通うようになっていた。

 

<第17週> 運命のひと(7月24~29日)

 島谷は実家の経営難から縁談を勧められるが、みね子に相談できずにいた。一方、すずふり亭では高子から同僚たちに「嫁入り」の報告があり、大盛り上がり。みね子はすずふり亭の常連客であるテレビ局のプロデューサーから懇願され、急きょCMに出演することに。テレビ局で顔見知りの世津子(菅野美穂)に出会うが、世津子が実と同居しているという驚愕の事実が判明する。

 

<第18週> 大丈夫、きっと(7月31~8月5日)

 世津子のマンションを訪れたみね子は、行方不明になっていた父・実と再会する。しかし実は記憶を失っていて、みね子のことはおろか自分のことすら覚えていなかった。帰ってきたみね子は、鈴子と愛子、時子の顔を見て、思わず泣きだしてしまう。知らせを受けた美代子は混乱するが、茂にだけ伝えると、1人東京へ向かう。

 

<第19週> ただいま。おかえり。(8月7~12日)

 みね子と実は、田植えの時期に奥茨城へ帰ることに。人手不足のなか店を休むのは申し訳ないと思っていると、鈴子も省吾も「大切な仲間のためだから」と快く送り出してくれる。2人の帰郷をあたたかく迎える、美代子や茂ら家族たち。翌日、宗男や君子(羽田美智子)、きよ(柴田理恵)たちも駆けつけて、谷田部家の大事な田植えが始まる。

 

<第20週> さて、問題です(8月14~19日)

 みね子ら向島電機で働いた乙女たちが、愛子の部屋に集まってパーティーを開く。豊子が妙に明るいので、澄子や幸子は不思議に思うが…。あるとき由香が「話がある」と言って、みね子を月時計に連れ出す。居合わせた早苗と時子が「食い逃げ娘の生き方を問おう」と、由香が牧野家を飛び出した理由を聞きだすことに。

<第21週> ミニスカートの風が吹く(8月21~26日)

 谷田部家では「みね子を仕送りから解放しよう」と緊急会議が開かれていた。実(沢村一樹)は宗男と滋子(山崎静代)に、収入を増やすためにはどうすればよいか相談する。一方、テレビ局へ出前に来たみね子と秀俊は、偶然、世津子を見かける。みね子は、実を連れ出してからは一度も会っていなかった世津子のことが気になり、思いきって声をかける。

 

<第22週> ツイッギーを探せ!(8月28日~9月2日)

 「ツイッギーそっくりコンテスト」で優勝を目指す、時子。三男にその決意を伝えるため、みね子と一緒に米屋を訪れる。そこで、さおり(伊藤沙莉)が時子のファンのふりをしていたことがばれ、みね子もとばっちりを受けることに。一方、由香は柏木堂で働き始める。それは省吾や鈴子に見つけてもらいたかったからだった。

 

<第23週> 乙女たちに花束を(9月4~9日)

 昔の恋人へ別れを告げに行く富に、付き添うことにした鈴子。店を空けることを心配するが、みね子はピンチヒッターとして由香をすずふり亭へ連れてくる。突然の再会に省吾たちはぽかんとするが…。そんなとき、世津子はスキャンダルで仕事を全部キャンセルし、自宅に閉じこもっていた。それを心配したみね子は、秀俊らと協力して世津子救出作戦を決行する。

 

<第24週> 真っ赤なハートを君に(9月11~16日)

 世津子が、あかね荘の新しい住人になった。ツイッギーコンテストの準備を進める時子は、自分をどうアピールしたらよいか、悩み、世津子にアドバイスを求める。コンテスト前日、「女性たちだけのリハーサル」が行われることに。ミニスカート姿の時子が、ステージに颯爽(さっそう)と現れると、集まった女性たちは大興奮!そして、迎えた本番。三男が見つめるなか、時子は見事優勝を勝ち取る。

 

<第25週> 大好き(9月18~23日)

 ある休日、秀俊とランチに行くためオシャレして出てきたみね子は、早苗や愛子らに「好きなんだね」と冷やかされ、思わず「秀さんが好き」と打ち明ける。それを偶然、秀俊が聞いていて…みね子は正式に秀俊から交際を申し込まれる。一方、愛子は、片思いをする省吾に、戦争で亡くした“今でもずっと好きな人”のことを話す。亡くした妻を忘れられない省吾と思いを共有し、2人はデートの約束をする。

 

<最終週> グッバイ、ナミダクン(9月25~30日)

 早苗が長年待ち続けた彼が現れ、早苗は旅立つ。愛子も省吾の元に嫁いであかね荘を出て行く。秀俊とデートを重ね、すっかり幸せ気分のみね子は、実から「見せたいものがある」と手紙をもらう。急いで奥茨城に帰ってみると、とびきりすてきな光景が広がっていた!そして、東京み戻ったみね子を待っていたのは、秀俊のプロポーズだった。