清水容疑者キメセク疑い「薬飲まされた」風俗嬢通報

清水良太郎容疑者(17年6月23日撮影)

 ものまねタレント清水アキラ(63)の三男、タレント清水良太郎容疑者(29)が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで警視庁目白署に逮捕されたことが12日、分かった。東京・池袋のラブホテルで風俗嬢が「薬物を飲まされた」と110番し発覚。当初否認したが後に容疑を認め、尿検査で陽性反応が出た。“キメセク”をしようとした疑いもある。アキラはこの日夜会見し、涙を流し事務所からの解雇を明言した。

 良太郎容疑者の逮捕容疑は9月下旬から10月10日までの間に、都内またはその周辺で、若干量の覚醒剤を使用した疑い。逮捕当初「使った覚えはない」と容疑を否認していたが、後に認めたという。

 目白署などによると、10日午後1時40分ごろ、東京・西池袋2丁目のラブホテルで30代女性から「男に薬物を飲まされた」と110番通報があった。警察官が現場に駆け付け、車でホテルから出ようとしていた良太郎容疑者を同署に任意同行。同日午後5時ごろ、所属事務所社長で兄の清水友人氏が同署で身柄を引き受け、いったん帰宅した。

 翌11日午後9時ごろ警察が都内の自宅を訪れ、尿から覚醒剤の陽性反応が出たとして逮捕。家宅捜索したという。当時、アキラも自宅エリアにいたが、逮捕の瞬間はその場に居合わせず、見ていなかったという。関係者によると通報した女性は派遣型風俗店の従業員で、陰性反応だったが体調不良を訴え救急搬送されたという。女性の通報内容などから、良太郎容疑者は、薬物を使って性的行為をする通称「キメセク」を、この女性相手に強要しようとした可能性も浮上している。

 アキラは12日午後9時15分ごろから会見し、涙で良太郎容疑者を突き放した。その約5時間前、都内自宅前で取材に応じた清水友人社長によると、良太郎容疑者は当初「遊んでいてトラブルになった」と説明し尿検査にも「大丈夫、大丈夫」と話したという。弟の逮捕に友人氏は「まさか、そこまでとは思っていなかった」と衝撃を受けていた。

 所属事務所は同日午後、報道各社に「多大なご迷惑をおかけいたしました事、深くお詫び申し上げます」と記した謝罪ファクスを送信。逮捕について「事実確認を現在おこなっている状況」とした。良太郎容疑者はライブやディナーショーの予定がいくつか入っており、キャンセルの対応に追われているという。

 今年2月、写真誌に闇カジノ店に出入りした違法賭博疑惑を報じられ、舞台降板など芸能活動を休止した。6月にライブで復帰した時会見し、店に2度出入りしたものの金は賭けていないとし「自分の不注意、甘さだったと思う」と涙を浮かべ謝罪。アキラに「報道が出た限り次はない」と厳しく言われたと明かし「新たな気持ちで仕事に励みたい」としたばかりだった。

 アキラは7月に自身のブログで、違法賭博疑惑について「子どもはいくつになっても自分の子であり、責任は親にあると思います」と思いをつづっていた。

 ◆清水良太郎(しみず・りょうたろう)1988年(昭63)8月15日、東京都生まれ。06年にNHK大河ドラマ「功名が辻」で俳優デビュー。その後ミュージカル「テニスの王子様」や映画「ごくせん THE MOVIE」やドラマなどに出演。ものまねタレントとしても活動。16年に一般女性と結婚し、同年に女児が誕生していた。