清水容疑者10日前に不可解言動、父アキラ謝罪会見

タレントの清水良太郎容疑者が逮捕され、謝罪会見に現れた父、清水アキラ(撮影・滝沢徹郎)

 三男のタレント清水良太郎容疑者(29)の逮捕を受け12日夜、父清水アキラ(63)が会見した。「バカヤローです」と涙を何度も流しながら謝罪した。事務所から解雇するとし、崖っぷちからはい上がってくるしかないと突き放した。

 アキラは、良太郎容疑者らも住む都内の自宅前で、涙で何度も顔をゆがめ約30分間、会見した。10日に良太郎容疑者が任意同行から帰宅した時、目白署で尿検査を受けたことから「『お前大丈夫か?』と聞いたら、『何もないよ』と。1度はその言葉を信じていたけど…」と肩を落とした。

 良太郎容疑者は今年2月に違法カジノ店に出入りしたことが発覚。4カ月間芸能活動を休止し、6月に復帰したばかり。「バカヤローとしか言いようがない。本当にバカヤロー。もうあいつのことを信じることもできない」と言い切った。

 芸能界で最近薬物事件が相次いだことから、家族で話し合い“確認”したこともあった。アキラは「気をつけないといけないよ、と(言った)。妻も『(薬物を)してないよね?』と言ったが、(良太郎容疑者は)『そんなことやるわけないでしょ』」と話した。

 最近、おかしな言動もあったという。「10日くらい前に1度、私のことを怒鳴ったことがあった。そんなこと今までなかった。ゴルフのマナーが悪かったので、(アキラが)ふざけるなと言ったら。本人も『事務所を辞める』と」。覚醒剤をすでに使っていた可能性を取材陣から聞かれると「そう言われれば、そうなのかも。でも(薬物使用を疑うような)何か気になるようなことはなかった」。

 今後についてアキラは「自分の事務所はクビにします。それからどうするかは、崖っぷちから落ちてしまったのだから、あとは自分の力ではい上がっていくしかない。本当に情けない…」と振り絞るような声で、突き放した。良太郎容疑者は兄、清水友人氏が社長を務め、アキラが看板タレントの事務所「清水エイジェンシー」に所属している。

 この日はアキラの妻で、良太郎容疑者の母が腰の手術を受ける日で、アキラも日中は病院で付き添っていた。「麻酔がとけて目を開けた時、ポロポロ泣いてました」。涙を流し「バカヤローと突き放したいですけど家族ですから。私の育てかたがダメだったんだと思う。厳しくて、何かあればひっぱたいたりもしたけど、それが逆にウソつきにしてしまったのかも」と複雑な心境をのぞかせた。

 面会については「全然そんな気はない。話もしたくない」とし、アキラ自身の仕事への影響については「それはしょうがない。自分の子供ですから。清水家、もう1度最初からやり直しです」と話した。