大手芸能事務所ホリプロが主催する「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決選大会が29日、都内で開催され、沖縄県出身のアルバイト、定岡遊歩さん(21)が応募者3万6504人の中からグランプリに輝いた。男性が頂点に立つのは26年ぶり。人気女優からバラエティータレントまで幅広い人材を輩出してきた同大会だが今回、かなりの個性派が誕生した。
紫色に染めた髪、ヒョウ柄のパンツ、粗めの網タイツ。個性的なファッションが目を引く21歳は、グランプリで名前を呼ばれるとギュッと目をつむり、喜びをかみしめた。「人生で初めて1番をいただけました。今までで一番うれしいです」と話す声としぐさは中性的。真剣なまなざしは男らしいが、笑顔は少女のようにやわらかい。今回の募集テーマ「気になるあの子」にふさわしい、歴代最年長のグランプリとなった。
同大会で男性が頂点に立ったのは、男性のみを募集した91年の北地大良さん以来。ちなみに北地さんはすでに芸能界を去っているという。
定岡さんは沖縄県で生まれ育ち、高校卒業と同時に「やりたいことは決まってないけど奇抜な洋服が好きなので原宿で」と上京、アパレルショップで働いたという。そんなある日来店したのが女優広瀬すず(19)とおぼしき人だった。「オーラすごいなって衝撃を受け、そこから芸能界への憧れが始まりました」と目標を見つけ、20年ぶり男性も募集していたホリプロタレントスカウトキャラバンに応募した。
派手な洋服が好きで、この日の衣装も全て自分で用意した。網タイツももちろん「自前です」。グランプリ賞金100万円の使い道も「アフリカの派手な民族衣装を買いたい」と目を輝かせる。
奇抜な見た目とはかけ離れた繊細な一面も魅力だ。審査では自身の名前「遊歩」にかけピンク・レディーの「UFO」に乗って登場したかと思えば、グランドピアノで久石譲氏の「Summer」やTBS系「情熱大陸」のテーマ曲、欅坂46「サイレントマジョリティー」などのメドレーを披露した。しかも「楽譜は読めないので目と耳で覚えました」というから驚きだ。
実行委員長の今村加菜氏は「一見にぎやかな子だけど、真剣にピアノを弾く姿など、まだまだ才能を持っていると思う」と期待を寄せている。定岡さんも「オールジャンルで愛されるタレントになりたい」と意気込みを語っている。【杉山理紗】
◆定岡遊歩(さだおか・ゆうほ)1996年(平8)7月21日、沖縄県生まれ。高校卒業と同時に上京、アパレルショップ勤務を経て現在は都内の化粧品店に勤務。小学2年生からピアノを習っており、楽譜は読めないが「流れている曲は弾けます」。好きなアーティストはBIGBANG、好きな女優は小松菜奈。家族は両親と7歳上の兄、1歳上の姉、1歳下の双子の妹。172センチ。血液型B。