パラ陸上銅の中西麻耶が「陸王」でドラマ初出演

「陸王」第3話でドラマに初出演する中西麻耶(C)TBS

 7月の世界パラ陸上選手権女子走り幅跳び(切断などT44)で銅メダルを獲得した中西麻耶(32=うちのう整形外科)が、5日放送のTBS系日曜劇場「陸王」(日曜午後9時、15分拡大)第3話に、雑誌社の記者役でテレビドラマに初出演する。3日、TBSが発表した。

 中西は同局を通じて「このドラマは、何か自分に出来ることがあるんじゃないかと思ってもらえる作品だと思います。私にとって『陸王』は、陸上の練習をしていて背中を押してもらえる存在です」とコメントした。

 中西が演じる記者・島遥香は、竹内涼真(24)演じる実業団「ダイワ食品」陸上競技部の部員・茂木裕人に取材を依頼する役どころ。中西はドラマ初出演の感想を聞かれ「ドラマは未知の世界だったので、どのように演技したらいいのか全て手探りで、最初はどうしたらいいのか分かりませんでした」と振り返った。

 中西は北京、ロンドン、リオデジャネイロと3大会連続でパラリンピックに出場。2016年5月には第27回日本パラ陸上選手権に出場。16年5月の第27回日本パラ陸上競技選手権では、走り幅跳びで5メートル51センチで優勝し、自身の持つアジア記録・日本記録を更新。パラリンピック、世界選手権を合わせて5度目の世界大会となった、ロンドンでの世界パラ陸上選手権で初めて表彰台に上った。

 「陸王」は、老舗足袋業者「こはぜ屋」の社長・宮沢紘一(役所広司)が、会社の存続をかけて足袋製造で培った技術を生かし“裸足感覚”を追求したランニグシューズ「陸王」を開発する物語。自身、世界で活躍する陸上選手だけに、陸上をテーマに描く「陸王」への出演を「陸上選手としては、陸上にフォーカスされたドラマを作っていただけていることに仲間とうれしいよねと話しますし、その一部に携われることは大変うれしく思っています」と喜んでいる。

 中西は2020年に東京オリンピック・パラリンピックが控えることを踏まえて「2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、これからいろんな方が動くと思いますが、足袋と陸上は普通に考えたらイコールではないけれど、足袋屋の角度から陸上に関われることを発見できたからこの作品があると思うんです」と作品について語った。