愛されるラブソングの西野カナ、男性の恋愛観に興味

ファッションリーダーらしくミニスカートで美脚をアピールした西野カナ(撮影・滝沢徹郎)

 デビュー10年目に突入した西野カナ(28)が新アルバム「LOVE it」を15日に発表する。今年は、平成生まれの日本人女性歌手で、初の単独2大ドーム公演を成功させた。作詞も手掛ける才能を生かし、これまで数々の恋愛ソングをファンに届けてきた。この10年で変わったこと、変わらないことなどを聞いた。

 鮮やかな紫色のニットとツイード地のミニスカートがよく似合う。若い女性にとって憧れのファッショニスタとしても知られるが、衣装は自分で選ぶ。

 「年齢とともに好きなものも変わってきました。10代から20代前半のほうが大人っぽいもの、モノトーンを着ていたかな。流行を意識する部分はあるから、今年は派手かな」

 仕事の取り組み方は経験の分だけ、確立してきたという手応えを感じている。

 「作詞もいろいろネタ集めして…という自分のやり方が出来上がったり、ライブはこういう時、こう話そうとか。自分のスタイルが1年ずつ作られてきたと思います」

 一方で、不変のものもある。自分が作詞する理由、そして歌う理由だ。

 「自分の曲が、聴いてもらえる人の思い出シーンのBGMにして欲しいとか、曲を作る目的は、以前と変わらないですね」

 趣味や好きな男性のタイプも変わっていない。

 「ファッションや、ネイル、ヘアアレンジは今も好き。旅行も好き。家でほそぼそアクセサリーを作り、部屋の模様替えをしたり。ずっと同じような趣味を続けています。周りのみんなが結婚したり、子供ができたりと、変化はあるんですけど、自分の中ではあまり変化はなく、(好きな男性は)やっぱり、やさしい人がいいですね」

 恋愛や友情をリアルにつづる歌詞が、多くの若い女性の心を捉えている。年齢を重ねても、友人ら同世代女性の恋愛の変化を逃さずキャッチし続けている。

 「近い友達は『キュンとせーへん』『男らしくない』とか、文句を言いながら彼氏と一緒にいる姿を見ると、変わったなと思いますね。結婚してないけど、夫婦みたいに見える。若い時は我慢強くなかったのに。大人になったんかなと思いますけど。面白いですね。今後、歌詞に取り入れるかも知れないですね」

 歌詞は女性目線でつづるが、半面で「男性にどういう風に捉えられるか気になっているところ」と言う。

 「やっぱり女の子と男の子では違う、といつも言われることだから、男性の恋愛観に興味はあります」

 最近、ある男性の恋愛観を聞いて驚いた。

 「友達の彼氏がめっちゃ泣き虫で、ケンカするとよく泣くんですよ。そういう人っているんやって。友達がキツ過ぎると思うんですけど、びっくりしました。ちょっと頼りないかなと思うかな。でも、繊細で、心やさしい人なのかもしれないですね」

 等身大の歌詞からも、無理せず、自然にフィットする生き方を感じさせる。ファッションは雑誌を読んだり、街を歩くおしゃれな人を参考にする。

 「東京は、いろんな格好をしている人がいっぱいいますよね。最近はカラーものが増えた気がします。参考になります」

 世の中に対して率直に思うことを聞くと「私はすごくいいと思っていて」と前向きだ。

 「インターネットでいろんなことを調べられたり、どこか行きたいと思っても(ネットで調べた)マップを見ながら何となく行けちゃったりしてすごく便利。スマートフォンは手放せないです」

 自分の将来も自然体で捉えている。30代、40代のビジョンは「毎年そうなのですが、来年のことしか分からへん」。結婚は「自然とできるもんやと思っているんですよね。何歳で、とか思わない。子供は欲しいですけど、昔から先のことは考えてなくて」。

 一方、今後も変えたくないことを聞くと、迷いなく言った。

 「私は、これだけと決めるより、挑戦していくことを大事にしています。自分の好みや趣味はこれだけってだいたい決まっているから、人のアイデア、意見はすごく参考にします」

 揺るぎない意思と柔軟性、さらに限界を決めない姿勢を知ると、さらなる飛躍が想像できる。これからの10年が楽しみだ。【近藤由美子】

 ◆西野(にしの)カナ 1989年(平元)3月18日、三重県生まれ。08年シングル「I」でデビュー。10年アルバム「to LOVE」は売り上げ95万枚以上の大ヒット。「Best Friend」「会いたくて 会いたくて」「Always」などヒット曲多数。楽曲総ダウンロード数は5500万以上。昨年「日本レコード大賞」大賞受賞。愛称「カナやん」。血液型A。