ジュンスカ記念アルバム「かっこいい曲」初カバー

デビュー30周年を迎えるJUN SKY WALKER(S)。左からベース寺岡呼人、ドラム小林雅之、ボーカル宮田和弥、ギター森純太

 ロックバンド、JUN SKY WALKER(S)が、初のカバーアルバム「BADAS(S)(バッダス)」を来年1月24日に発表することが20日、分かった。題名のBADASSは「超かっけー」「激ヤバ」など、「格好いい」を俗っぽく表現した英語。BOφWYの「NO.NEW YORK」や松任谷由実(63)の「Hello, my friend」など女性歌手も含め、名曲ばかりを計10曲収録する。ボーカル宮田和弥(51)は「自分たちが影響を受けたり、仲間として共鳴し合っていたり、素直に格好いいと思える楽曲を選曲しました」と説明した。

 近年、著作権保護の観点などから、他アーティストの楽曲をカバーすることはハードルが高い。初めて正式にカバーされる曲は5曲に及ぶなど、時代を彩った数々の名曲のカバー許諾が下りるのは異例。Mr.Childrenの初期の曲「星になれたら」も初めてカバーされる。同曲はジュンスカのベース寺岡呼人(49)がミスチル桜井和寿(47)と共作。宮田は「ジュンスカの学園祭ツアーで、オープニングアクトとしてデビュー前のMr.Childrenに出てもらいました」と縁も明かした。

 レコーディングは先月から約1カ月かけて行われた。宮田は「実際に歌ってみると新鮮だったり、新たな発見もありましたが、それでもやっぱりジュンスカになるんだなと。名曲という鏡を通して、そこに映る自分たちを見ることができて、また、新たなジュンスカの可能性を感じました」と手応えを感じている。

 来年はデビュー30周年。本作は記念アルバムと同時に、ドリーミュージック移籍第1弾として発表する。宮田は記念イヤーについて「新しい環境で新しいスタートを切っていければ。47都道府県ツアーも計画しています。なかなかライブに足を運べない遠方のファンにも、少しでも近づけたら」と構想を明かした。

 ◆JUN SKY WALKER(S)(ジュン・スカイ・ウォーカーズ) 80年ボーカル宮田和弥(51)ギター森純太(52)ドラム小林雅之(52)らで結成。ベース寺岡呼人(49)を加えた宮田、森、小林の4人で88年ミニアルバム「全部このままで」でメジャーデビュー。ユニコーン、THE BLUE HEARTS、THE BOOMと「バンド四天王」と呼ばれた。97年解散も07年再結成。代表曲は「歩いていこう」など。