来年レコ大乃木坂vs欅坂か「坂道」黄金時代到来へ

日本レコード大賞の乃木坂46は圧巻のパフォーマンスを披露(撮影・鈴木正人)

 乃木坂46がライバルAKB48を抑えて、日本レコード大賞を初制覇した。今年は、後輩グループの欅坂46もシングルが次々と大ヒットするなど台頭。来年の「坂道シリーズ」の黄金時代到来を予感させた。

 乃木坂46は充実の時を迎えている。11月に計11万人を動員した東京ドーム初公演は、2日間で応募約55万が殺到した。全国ドームツアーを来年にも開催可能な圧倒的な人気ぶりだ。

 一部ファンの間で、主力メンバーの卒業を懸念する声も上がっているが、昨年9月に加入した3期生12人が粒ぞろいで、大園桃子(18)与田祐希(17)は8月発売のシングル「逃げ水」でいきなりダブルセンターを任された。既にグループトップクラスの人気を誇るメンバーもいて、世代交代の準備も、順調に進んでいる。

 デビュー2年目の欅坂46も、既に立ち位置を確立した。今日31日のNHK紅白歌合戦で披露する「不協和音」は、立憲民主党代表の枝野幸男氏も歌うなど、幅広い層から支持された。個々の人気も、センター平手友梨奈(16)だけではなく、今月発売の初写真集「ここから」が発売初週で9・8万部を売り上げた長浜ねる(19)ら急速に伸びている。さらに関連グループ「けやき坂46(ひらがなけやき)」の人気も急上昇中。音楽関係者は「欅坂46とは別グループとして十分デビューできる力がある」と太鼓判を押す。

 乃木坂46は結成以来、先行するAKB48グループと一定の距離を保ちながら、自分たちの個性や特徴をアピールし続けた。徹底した戦略がメンバー個々の人気と連動して花開いた。

 来年の日本レコード大賞では、乃木坂46と欅坂46による「坂道シリーズ」で受賞を競い合う展開も十分に予想される。【横山慧】